方形造りは、不動堂や薬師堂などに多いことと、もうひとつ、独立した、規模の小さい寺院建築に多いように思います。
千日堂(中根寺 加倉井町595)
阿弥陀三尊をまつる、阿弥陀堂だそうですが、千日堂とか、常陸千日堂ともいうそうです。壁に千体仏といわれるたくさんの小仏があります。徳川光圀の時代に飛騨の内匠(たくみ)が一夜で改築したという伝承があるそうです。たしかにしっかりした方形造りの寺院建築のようです。
不動堂(不動院 田野町662-1)
このお寺は、田野不動院といわれているようですが、写真は、その境内にある、不動堂のようです。建物内には、不動明王の降魔の剣がいくつも奉納してあるのが見えます。
鯉渕東薬師堂(鯉淵町862-1)
瓦葺き屋根で方形造りの薬師堂です。ここには、たくさんの保存状態がよい石造物群があり、たいへん見ごたえがあります。十九夜観世音、二十三夜供養、光明真言供養塔、子安観音等です。
延命地蔵堂(宝蔵寺 谷田町633)
両側に多くの地蔵等が並んでいる延命地蔵堂です。向かって左側には、何体も青面金剛像がまじってたっています。
中大野お薬師様(中大野660-1)
上の千日堂と同様、正面の屋根が一部張り出して向拝になっています。劣化した山門があり、墓地の中にありますので、かつてお寺があって、観音堂が残ったのでしょうか。ここには、西国三十三所供養塔3基等かあります。