マンホールの蓋が話題になっているようですが、それに似たような、側溝の蓋(グレーチング)も、見ていると興味が湧いてきます。はじめは当然のことながら木製で(①)、その後、つなぎ目に穴のあるコンクリート蓋や水を通す隙間のある金属製の蓋ができて(②)、さらにマンホール蓋に似た模様などが入ったものができたようです(③)。現在は、水路のどこからも水が流れ込む穴のある水路をおおう蓋と、枡のある部分にある大きめの櫛目穴の蓋がある、合理的デザインのものになってきているようです(④)。そのうちの特徴あるものをご紹介します。
大手門前(三の丸2-9)①
大きな大手門ですから、流れる雨水の量も多いのでしょう。門の前後にある側溝には、厚い木製の蓋がかかっています。
弘道館前道路(弘道館前から常陽郷土會館(藝文センター)に至る道路)③
西南方向へ延びる道路の側溝にある鋳物製の蓋には、梅と鶯の図がつけられています。着色された梅と鶯の蓋もありましたが、整備とともになくなったようです。
弘道館前道路(弘道館前から北西に行き、伝燈坂まで)④
同じ道路でつい最近整備された北東に行く道路は、上の④のかたちになっています。
笠原町③
縦長六角形に市という文字を入れた鋳物製の蓋がありました。この形は水戸のあちこちで見ます。
備前町(釜神町石碑少し上)③
水戸市のマークのある、水を流し込む溝をデザイン化した蓋もありました。この蓋は、柵町でも見ました。