徳川光圀は、狩りなどの外出時に寺に立ち寄るときには、山門をくぐらないで脇から境内に入り、寺に上がるときなど正式なときには、威儀を正した服装で山門をくぐったそうです。山門はそうした聖俗の境界でもあり、また、寺を代表する顔のようなものでもあるようです。
以下の門の種類名称については、「水戸にある門の形式」を見て下さい。
天徳寺(河和田町914-1)
八脚門です。入口両側にある部屋の前面には仁王が並び立ち、裏側には六地蔵が3体ずつ並んでいます。
薬王院(元吉田町682)
四脚門です。本堂から回向堂に向かう参道にある、回向堂のための山門のようです。鬼瓦があり、蛙股と欄間(?)彫刻が一体化した意匠の、どっしりした門です。写真正面奥が回向堂です。
宝蔵寺(谷田町633)
高麗門です。「見上げれば門にはまりし冬御堂」といった風景です。
蓮乗寺(元吉田町2705)
大変高さのある高麗門です。現在本堂は復興工事中です。
桂岸寺(松本町13-19)
八脚の唐門というのでしょうか。前面両側には仁王が、裏側には恵比寿・大黒がそれぞれ並んでいます。
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