PROLOGUE
「ラブ・ソングを集めたCDを作って欲しい」
と依頼されて私はコレクションから
必死に甘い恋の歌を選んだ。
それでも足りなかったので、新たに
数枚を仕入れて完璧なラブ・ソング・コンピ
を作ることにした。
ヒネリなしの直球の愛を歌ったものばかり。
今までそんなことをしたことがなかったので
とても新鮮でどんどん没頭していった。
次の日が仕事なんて忘れて夜中にヘッドフォン
で愛の世界を彷徨っていた。
フロム・ラブ・ソング
納得のいくものが仕上がった。
自分でもかなり気にいったので
自分用にも作った。
今日仕事中に店で一日流す。
すごく暇な一日で、窓の外を静かに見つめていた
のだが、その音楽が凄くて。
夜通し浸っていたままのテンションが
抜けきらなかったのか、僕の心は
非常に感傷的になっていった。
「オレの人生ってなんだろう」
「オレはこんな輝いた世界を知らない」
夕暮れの西日が僕の顔を照らす。
お客のいないテーブルで何を見るでもなく
首をダランとたれて
ラブ・ソングを聴く
突如僕は1993年に戻っていた。
生徒会長に当選した年。
任命式があって、
朝礼で全校生徒に挨拶して
そしたら次の日に
一年下の女の子が挨拶してくれた。
なんだか嬉しい気分で
「会長になって良かったな~」
と思った。
それからというものその子は
会う度に挨拶してくれた。
毎回嬉しかった。
そして一年が経ち
会長の任期が終わり
朝礼で挨拶した。
通用門で
その女の子が前から歩いてきた。
僕は挨拶しようとした
彼女は目も会わせてくれなかった。
突然のショックに驚き
挨拶を期待していた自分がみじめで
恥ずかしく、馬鹿に思えた。
その後、シーサイドラインでも
よく見かけたが2度と目を合わすことはなかった。
彼女はその後、ミッシー・エリオットの様に
なっていた。
何故いきなりこの思い出が出てきたのか
分からない。
突如出てきた遠い昔の記憶。
なのに未だに衝撃はフレッシュだった。
フッと我に帰り、音楽に気をやると
マイケルが「ベン」を歌っていた。
ソウ・ヤング!
「ラブ・ソングを集めたCDを作って欲しい」
と依頼されて私はコレクションから
必死に甘い恋の歌を選んだ。
それでも足りなかったので、新たに
数枚を仕入れて完璧なラブ・ソング・コンピ
を作ることにした。
ヒネリなしの直球の愛を歌ったものばかり。
今までそんなことをしたことがなかったので
とても新鮮でどんどん没頭していった。
次の日が仕事なんて忘れて夜中にヘッドフォン
で愛の世界を彷徨っていた。
フロム・ラブ・ソング
納得のいくものが仕上がった。
自分でもかなり気にいったので
自分用にも作った。
今日仕事中に店で一日流す。
すごく暇な一日で、窓の外を静かに見つめていた
のだが、その音楽が凄くて。
夜通し浸っていたままのテンションが
抜けきらなかったのか、僕の心は
非常に感傷的になっていった。
「オレの人生ってなんだろう」
「オレはこんな輝いた世界を知らない」
夕暮れの西日が僕の顔を照らす。
お客のいないテーブルで何を見るでもなく
首をダランとたれて
ラブ・ソングを聴く
突如僕は1993年に戻っていた。
生徒会長に当選した年。
任命式があって、
朝礼で全校生徒に挨拶して
そしたら次の日に
一年下の女の子が挨拶してくれた。
なんだか嬉しい気分で
「会長になって良かったな~」
と思った。
それからというものその子は
会う度に挨拶してくれた。
毎回嬉しかった。
そして一年が経ち
会長の任期が終わり
朝礼で挨拶した。
通用門で
その女の子が前から歩いてきた。
僕は挨拶しようとした
彼女は目も会わせてくれなかった。
突然のショックに驚き
挨拶を期待していた自分がみじめで
恥ずかしく、馬鹿に思えた。
その後、シーサイドラインでも
よく見かけたが2度と目を合わすことはなかった。
彼女はその後、ミッシー・エリオットの様に
なっていた。
何故いきなりこの思い出が出てきたのか
分からない。
突如出てきた遠い昔の記憶。
なのに未だに衝撃はフレッシュだった。
フッと我に帰り、音楽に気をやると
マイケルが「ベン」を歌っていた。
ソウ・ヤング!