早春の復讐

2006-02-21 | ポエム
友人のホーム・パーティーで
私はある人間に復讐した。



服装は黒のスーツ。

カバンにピストル。



家から車で会場へ向かった。



一軒屋を派手に飾り
庭まで使った大きなパーティーだった。


ディー・ジェイがノリのいい
曲を流している。


私は幹事の友人に挨拶した。



そして。

長い間憎しんでいた奴を探した。



いた。


私はそいつに近付き


カバンからピストルを出した。


会場はほとんど知り合いだったので
皆見て見ぬふり。


銃口を奴のこめかみに当てた。


驚いた顔でこっちを見ている。


ケーキを食っていやがった。

私はそのケーキを皿ごと蹴り上げた。



表へ出ろ。そう呟く。


銃口はこめかみに当てたままだ。



外へ連れ出すと奴は何か話し出した。

私は怒鳴った。

黙れ。


そして侮蔑の言葉を続けた。

罵り、挑発した。


最後に謝れと命令する。

奴はいった。


「ごめんなさい」


ダーン!



血しぶきが口に入った。

ぺっ



ダーン!

ダーン!

ダーン!
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