俺の業

2008-02-11 | イラスト

俺が商売に関わりだしたのは10歳そこそこ。

家業の飲食店の手伝いだ。


生まれた時から店にいたよ。

レジの横のベビーカーに寝かされてたらしい。

雑多な空気の中で育った。


厨房裏でくつろぐ職人たち

パンチパーマ 金のチェーン

そしてタバコの煙

かっこいいな~って短パン姿の俺はみてた。


うちの店は拡大して行き、いろんな場所にできた

動物園なんかにもできた

緑のもえる季節、ゴールデンウィークなんかには

外に出店を作って売った

テキ屋です

人通りがありそうなところでアイスクリームを売る

今から、18年近くも前か

飛ぶように売れたな~

ディッシャーアイスだったけど

もう手ががくがくでね

俺だったまだ子供だったけど

売る相手もやっぱり子供

あんまり疲れた時なんか

客にガンくれてたよ 

今も思うけどそれは仕方ない

欲しけりゃ黙って並べってね

並んでろ ガキどもって

見れば仲良さそうなファミリー

ゴールデンウィーク満喫だね

そっちサイドじゃ素晴らしい景色だろうよ

大自然、動物たち

彼らが浮かれていればその分だけ

俺はより深くしらけた

酔っぱらいの隣にいると酔えないのと同じ

ただ、俺だって一人じゃなかったよ

血眼になって売りまくる父が横にいた


山下公園の全盛の頃

そこでも売店開いてた

夏の花火大会はすごかった

若い男女が見つめ合ってとろけてた

そんなのを見て俺は内心思った

アホかなこいつら


正面は気合いまんまんの男なんだけど

後頭部にネグセがあったり

なんかへんな顔だったり

そんなのを見て笑っていた



みんなにとっての楽しむ時間は

俺のとっての仕事の時間

だから客はみんな楽しんでる人たち


俺の体制への反逆精神はこのへんの

屈折にあるんだろうな

みみっちいけどしょうがないよ


動物園の売店で、ちょうどユニクロ旋風の時

俺はたしか大学生

親子そろってユニクロフリース

ちょっと見渡すとほとんどの家族がユニクロユリース

子供たちはなんでもないけど

親たちはなんか気まずそうだったな

気まずい国民服みたいな

もののあわれを感じました。

そしてアホだなって思いました。

でもあの当時の日本人のが今よりはましだな

今じゃ女性は疑似セレブ 男は偽トコロさんだもんな

なりきってるから怖いんだよ

あのユニクロ軍団の恥じらいがないんだよ

動物園に来る親たちは

そう、まさに俺の世代

失われた世代

失われたまま消えようよ


そんな人たちに俺はかき氷を作るよ

子供はまんまと欲しがるからね

目を見りゃ分かる

かかったかどうか

で親をみて分かる 買うかどうか


うちの売店の前は段差になってて

たまに子供がこけるんだよね

ちょっとの段差だから怪我はしないけど

かき氷とかポップコーンとかこぼしちゃうの

そんなときは笑う

疲れれいても笑える

いい子にはもう一度入れてあげる

悪ガキでもお母さんがきれいな人だったら入れる



人が楽しむところで働く

それが俺の業

カルマです
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飲食業

2008-02-10 | イラスト
飲食業というのは原始的な商売


提供するのは食事


もとでも少なく済むし
付加価値をつけやすい
で、基本は現金
だからとっつきやすいんだね


よく言う話だけど

商売というのは あきない

飽きないもの


数限りない商いがあるけど

どれも本来は継続することに意味がある

売り手もそうだし 買い手もそう

長いおつきあい その為の安全と信頼

それが商売

と、言われてきた


俺たちが今巻き込まれてるのは ビジネス

辞書で引けば同じでも 入ってる意味は違う

駆け引きで 忙しい状態 そして獲物を狙う

獲物は金 あくまでもの 

だから心はなくして剥ぎ取る

そんな鉄のようなやり方で

飲食業は運営されている


飽きない部分は金の流れだけ

それ以外は目先でズバズバかえていく

ニーズがどうの、ドレンドがどうの

結局はニーズもドレンドも金のまわりを良くする為に

宣伝やらなにやらで庶民を洗脳してるだけ


そこには継続もなければ信頼もない

だから本当の意味での安全もないんだよ


飲食業なんていうのは所詮 水商売

地べた這いずってなんぼの世界

俺はその中で生まれて育った

レジの横のベビーカーで眠り

店の裏で遊び

そして食べさせてもらって育った


俺はスパイス会社で働いたちょっとを除いて

ずっとうちの店でやってきたんだ

アルバイトなんかしたことない

スパイスの会社だってそこにいけば

店のコックさんたちにはくがつくだろうと思っただけ


今まで、このブログでは俺の飲食への考えには

触れてこなかった

それはね、とことんリアルだからなんだよ

もう逃げられない現実なの


小さい頃から部屋を一歩出ればいろんな過酷な現実が

両親を取り巻いていた

だから俺は部屋で絵を描いていた

俺が尊敬する料理人たちは腕 命で生きていた

だから俺は自分の絵に魂をかけた

淡い趣味なんかじゃねえ 絵に全てをかけてきた


サービス業ではね、俺はただの駄目店員で

店でも頑張っても駄目だったけど

人手が足りないから10歳頃から働いてたよ

アイスクリーム売ったり 原始的な商いをね

それで店の役にたてるんなら喜んで行った


俺にはプライドがあった

絵では誰にも負けないと


料理人も、アルバイトもかっこいいのは

悪い人たちだった

その悪いって言うのは 尖ってるって意味で

厨房裏でおいしそうにタバコを吸う店長

その煙 ジミヘンみたい


だから俺はクソみてーな塾の教師の

言うことを聞けなかったよ

だせーんだよ メガネがっ て、これ本音でした


現実がどんなかってのを俺は飲食業を通じて感じてた

技で生きてる職人たちを見て


ここで答えはハッキリしていた

俺は家業では才能なしで、絵だけが取り柄の男

グレて家を飛び出して店もぶん投げてヒップに生きる

これが理想の回答だった

でもできなかった

甘えてしまった

中学の俺はリップスライムのフミヤになれなかった

だから表層はごく真面目、いい人をつくった

やるならとことんてことで中学、高校 生徒会長

絵は心のよりどころってことでうちに秘めるようにした

大きな意味で店は俺の家の一部で

どんな状況であれ店でたっていた

良い子として 駄目な店員だけど頑張っていた


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自滅の詩

2008-02-09 | イラスト

自虐できるゆとりもない。


自滅してしまった俺の詩。


きいてください。





溢れいでたる プライドで

鼻 をのばせば良いものを

首の髄 にしこませた

俺は選択 間違った


のびた鼻なら目立つだろう

うまくはまれば大ヒット

折れちゃたってたかが鼻

明日はくるよ ケセラセラ


俺の場合は首の髄

ふくれあがったプライドも

知っているのは自分だけ


折れたが最期 お陀仏さ


ああ情けない 満★乳斎

お前はいったいなんなんだ


28歳6ヶ月 やっと分かった世の仕組み

俺は単なる労働者


幸せ いつかくるかしら

そんな気配はありません


自分が不幸になるにつれ

周りはいいとこばかりだな~

喜ぶのにも限度あり

許容範囲の 後は鬼

鬼の気持ちとなるのです

大好きだった人なのに

その幸せを祝えない

そんなゆとりはないのです

ゆとりがないから鬼になる

一皮めくれば鬼の顔


やがてくるのは自己嫌悪

結局すべての悪態は

自分を芯まで焼き尽くす

もうやめてくれ 沢山だ

鬼になんかなりたくない

自分を焼くのももう限界

すがれるものならすがりたい

誰でもいいから助けてよ


何をどうすりゃいいんだよ

ずっと浮かれてきた俺は

どうしていいのか分からない



どこが前?

その穴は危険?

これは道?

安全な道?

あなたは誰?

味方?


どんな惨めでも 生きなきゃいけない

それが現実

意味なんてない 理不尽のかたまり そこを生きてく

それが現実

怪我をしたって生きていく

真っ暗だって生きていく

嘘をついても生きていく

だましだまされ生きてく

寿命があるから仕方ない

生きる以外の道はない

先がなくても生きていく

誰も勘弁してくれない

命の限り生きていく これが宇宙の論理なの

無理だって生きていく 駄目だって生きていく

1秒1秒 耐えるんだ

耐えて耐えて 絶えるまで

生きていくしか道はない

生命保険の馬鹿やろう

そんな夢など与えるな

死のメリットなどない

死んではいけない それだけだ

死後の保証? だとほざけ

死んだら最期 おわりです。


生きて 生きて 生きて 死ぬ

猿でも蟻でも皆同じ

そこまでなんとか生きないと


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帰ってきた・ゆうすけ 3

2008-02-08 | イラスト
キィ~・・・


ゆうすけ:「いらっしゃいませ」


     「デニーズへようこそ」


女:「こんばんは」



ゆうすけ:「喫煙席、禁煙席どちらにしますか?」


     「喫煙だよね」


女:「 」



ゆうすけ:「じゃこちらへ」



女:「一人だけどいいの?」

  「4人がけでしょここ」



ゆうすけ:「サービス」


女:「いつもありがとね、マスター」



  「あ、もと マスター。」



ゆうすけ:「これくらいだよ。今の俺のサービスなんて」


女:「 」


  「でも、うれしい。」


ゆうすけ:「 」




     「メニュー決まったら呼んで。」



女:「うん。」


ゆうすけ:「呼んでよ」




     「俺を。」



女:「 はい。 」




~5分後~



ゆうすけ:「あ、ごめんごめん」


     「注文は」


女:「もうしちゃったよ」


ゆうすけ:「あ、」


     「本当、ごめん!」


     「いや~、」


女:「どこ行ってたの?」


ゆうすけ:「トイレで客にからまれちゃって」


     「なかなか出してくれなくてさ」



女:「なんだそれ。」



ゆうすけ:「で、何頼んだの?」


女:「ミニチョコパフェ。」


ゆうすけ:「へえ~。いい線ついてくるじゃん」


女:「いつもこれだけどね。」


ゆうすけ:「ちょっと待ってな」



     「俺が作ってきてあげる」


女:「ちゃんと手、洗ってよ」



ゆうすけ:「?」


女:「トイレいったんでしょ」


ゆうすけ:「お、オッケイ!」






女:「 」






~3分後~



ゆうすけ:「はい、おまちど・・・」


     「わっ!!!!」
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僕の夢 08/2/2

2008-02-02 | イラスト
会社を作りたい。

なんとしても会社が必要なんだ。

最近、その計画作りで睡眠時間が減っている。


そう。

ずっと考えっぱなしなんだけど

何も紙には書いていない。

だからここでちょっと頭の整理をしてみようかな。

いつもの文章とはちょっと趣が変わるかもしれないけど

気になる人はどうかおつきあいを。


さて。

まず、なんで会社を作るのか。

これは父からも突っ込まれるところだな。

この理由というのが実に不真面目だから

あまり大きな声では言えないんだよね。

以下、いくつか列記してみよう。

1、仲間で組織をつくりたい

2、完全防音の事務所で騒ぎたい

3、愉快な仲間を増やしたい

4、それで食っていきたい

5、社員旅行で温泉に行きたい

6、親の会社(飲食業)をサポートしたい

7、俺の本を売り込みたい

8、仲間の才能を売り込みたい


こんなところ。

このまま伝えたら、誰ものってこないだろうな。この話。


でもって、俺の頭で勝手に進んでいる会社の全容。

こんな感じ

まず、社長。俺じゃないの。

もっと器の大きな人材にやってもらう。

そして女性社員。彼女は実務全般を担当してもらう。

この二人が社員。


でもって、何をするのかが非常に問題だ。


具体的に何をしてお金を儲けるのかについては

二人がアラジンエンタープライズに入ってくれるか

聞いてから、みんなで考えないとな。

ただ、俺は本当にやる気なんです!


そろそろ実行に移る時が来たのかな~・・・
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