近所のT氏宅へ仕事で訪れた時のこと。打合せが終わった後何時しか山菜の話題となり、聞けばT氏は行者ニンニクを栽培しているという。
何でも、JAに勤務しているS氏から苗を分けて貰ったそうで、プランターに植え、自宅裏の涼しい場所で育てているそうだ。
案内されるまま住宅北側へと行くとプランターが二つ三つ置いてあり、そこには青々と茂った行者ニンニクが半日蔭の中で元気良く育っていた。
少し前、JAに用事で行った折り偶然S氏がそこに居たので尋ねてみた、「行者ニンニクの苗があったら分けて欲しいんだけど」と。
「行者ニンニク?あるよ。実家の畑(田圃跡)に植えたら増えること増えること、一反歩程の畑一面が行者ニンニクでビッシリ、欲しかったら上げるよ」と仰る。
S氏から頂戴した行者ニンニクの苗
さて、頂戴したその苗だが、問題はそれを植える場所。行者ニンニクは水辺で半日蔭の場所を好む植物であるらしいからそれに適した場所を確保せねば。
あれこれと植える場夜を探していると、丁度カミさんの実家に元田圃で湿地帯の耕作放棄地があることを知りそこに植えることにした。
半日かかり藪を刈り払う
ギボウシが自生しているから、多分いいんじゃね?
凡そ50本程の苗を植えた
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タラの芽だのコシアブラだのと右往左往していたのも束の間、タケノコ(淡竹)・山フキもアッという間に終盤。山菜シーズンそろそろ終了だな。
先日、山フキを採取しようと探していたところ、自宅から数分の耕作放棄地の田圃に自生する山フキを見つけた。一面全部山フキでそれは見事な群生地だ。
フキ採取中のカミさん 一面ぜ~んぶフキ!
2~3日前、カミさんを伴いこの群生地で山フキを採取しているときのこと。農道を走る車の音が聞こえてきたかと思うと、オイラ達の傍で急停車。
何事かと目をやると、軽トラックのドアを勢いよく開け人相の悪いおっさんが飛び出してきた。開口一番、「おい、おい、おいっ!」と何かお怒りの様子。
「はぁ?・・・何か?」
「はぁ?じゃねぇよ! お前等、何処のもんだ!?」
「何処って、地元、この下の集落の者だが・・・」
「あ~っ? 何だ地元のもんか・・・で、そこで何やってんだ?」
「フキを採っているんだけど・・・」
どうやら、このおっさん、しょっちゅうこの辺りを監視しているようで、見知らぬオイラ達の車が農道を行くのを見て野荒しかと思い追いかけてきたらしい。
「地元の誰々ってことは分かったが、田圃の持ち主に許可を得たか?」
「あぁ、そのこと、前日、菓子折り持参でお願いしてありますが・・・」
それを聞いたおっさん、振り上げた拳を下すのに困り果てた様子。「おっ!?・・・そ、そうか・・・それじゃ・・・むにゃむにゃ・・・」
おっさんの名誉のために申し添えておきますが、野荒しの方が断然悪いに決まっております。皆の衆、老婆心ながら、山菜・キノコ採りでは、ルールを守りましょうね。
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山菜に詳しい友人T氏は、以前より"シオデ"という山菜の名を度々口していた。何でも採取困難な山菜であるそうで、山のアスパラとも呼ばれるそうだ。
「いつかそのシオデを採りに連れて行ってくれ」と頼み込んでいたんだが、お互い都合がつかなく、いつの間にかそのことをすっかり忘れていた。
我が家の物置小屋は北側が急斜面となっており、春になると雑草を刈ることが日常となっている。雑草を刈ったのが凡そ2週間ほど前のこと。
先日、綺麗に刈った後の斜面にピュ~ンと伸びた植物を発見。最初は気にも留めなかったんだが、T氏から聞いていたシオデに似ていることに気づいた。
斜面に生える謎の植物
ネットでシオデを検索すると、このブログにコメントを頂いている「魚ココロあれば水ココロあり」の管理人リコプテラさんのブログにそのシオデの記事があることを発見。
その記事がコチラ → やっと見つけた幻の山菜
幹はこんな感じ
正しく、シオデにソックリ!
仮に、この植物がシオデであったなら、幻の山菜がこんな身近にあったことに驚く。それより何より、毎年何も知らず草刈り機で刈っていたってことなのね。
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