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2001年3月20日(春分の日)

この写真を撮影したのは、もう11年も前になりました。
ちょうど春彼岸の春分の日に身延町の七面山(1989m)から撮影した朝のダイヤモンド富士です。
七面山地図
この写真を撮影するのは大変でした。
夫と二人で、前日の夜中の12時ごろから山に登り始めたのです。
6時間くらいかかってやっと日の出に間に合いました。
とても今では登れません。

この時はデジタル一眼ではなくて、ペンタックスのフィルムの一眼レフカメラでした。
七面山は日蓮宗の信仰の山です。
当然、信者の方も登っていました。
七面山に登るのには、ロープウェーもケーブルカーもありません。
3月の彼岸でしたが、上の方は雪がかなり積もっていました。
そしてとても寒かったです。

初めて撮影した念願の「七面山からのダイヤモンド富士」です。
朝日はちょうど富士山の山頂から昇りました。
写真とすれば上手ではないかも知れません。
けれど私にはとても大切な写真です。
私の祖父は熱心な日蓮宗の信者でした。
明治の前半の生まれの人でした。
祖父の時代には今ほど交通機関が良くありませんでした。
当時は大月市から身延山にお参りに行くのも泊まりがけだったと思います。
まして七面山は登りたかっただろうけれど、たぶん登っていないと思います。
きっと祖父があの世から「七面山からのダイヤモンド富士」を撮れるように、応援してくれていたのだと思っています。
そしてできる事なら、この写真を祖父と父に見せたかったと思っています。
祖父の事は父から聞いていましたので。。。
七面山には敬慎院というお寺があります。
敬慎院のすぐ上には富士山の見える展望台があって、本来ならそこからダイヤモンド富士の撮影をする予定でした。
ところがその展望台はすでにアマチュアカメラマンがいっぱいでした。
仕方なく少し下の方から撮影したのです。
今思うと展望台からだと、山頂からのダイヤの位置が少しずれたのではないかと思います。
私たちは却って運が良かったのだと思っています。
この後、山中湖やあちこちでダイヤモンド富士の撮影に出かけましたが、こんなにうまく山頂から出たことはそれ程ありませんでした。
夜中に雪の中を苦労して登っても、必ずダイヤモンド富士を撮影出来るとは限りません。。。
「本当にあの時は運が良かったね~!」と、今でも夫と話をします。

今日は2012年3月11日です。
ちょうど東関東大震災から1年が経ちました。
被災された皆さま、1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
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YouTubeで見つけた曲です。
「希望という名の光」 山下達郎