ところで。
砂丘が気になりだしたのは、
恩田陸の「砂丘ピクニック」(『不連続の世界』より)を読んでからだ。
主人公が翻訳中の本に、「T砂丘が消えた」という記述があり、
その理由を探るため鳥取砂丘に来ている場面がある。
作中ではあの大きな砂丘が本当に消えたり移動したりするはずがないので、
「錯視により消えたように見えたのではないか」という説を披露している。
たとえばクレーターが光の当たる方向により
窪んでいるのではなく盛り上がって見えることがあるそうだが、
砂丘にはその反対の現象が起こったのではないか、という。
なんかよくわかんない。
【クレーター錯視】を調べると
こんな分りやすい画像のあるサイトがあった。
なるほど。
本来へこんでいる場所が、逆さにすると膨らんでみえる。
人は光は上から来るものだと理解しているので、
影が出来る方向から凹凸を認識する(らしい)。
だから逆から光を当てると反対に見える、というわけ(だそうだ)。
だから砂丘を寝転がって月明かりで見たら、その影の出来る方向によっては
砂丘が消えた!なんてことも起こり得る、のかなぁ。。。
ちょっと無理がある気がするけど…まぁいいか。
楽しい説ではあるものね。
ついでに作中で登場する
植田正治写真美術館の「逆さ大山」も見たく、訪れた。
当日は晴れだったのに黄砂真っ盛りの日で
大山はうっすらしか見えず…水面に逆さ大山はほとんど映っていなかったのでした。↓
本来はとても綺麗な眺めのはずです