Feelin' Groovy 11

I have MY books.

『べる』公開

2005-05-29 | その他
てか、こういうの無断で載せてもいいのかな?
My roomの写真を撮ったら、
友達にもらったお土産が写っているって感覚だと
問題ない気もします。

hr+殿(おみやげをくれた友達)には
「会社持ってって使うよ」
って言ったけれど、なんだか使うのが惜しくなってきて
壁に貼ったよ。

朝の記事を読み直していて
ほとほと自分の想像力の凡さに飽き飽きしてきました。

私は何故、
理解できないものを自分の知っている範囲のものに当てはめようと
したのだろう?
私の知らないものがあって当然じゃないか。

初め、実物を見せるよりも想像した方が
人それぞれいろんな形を考えてオモシロイと思ったけれど、
よく考えたら
私が見えた、人によっては全く違うものに見えるかもしれないものを
私の限られた言葉で説明しても、
それは実物を見て得た情報と全くかけ離れたものとなってしまう。

よって公開。

いや、ホントはただ実物を見てもらいたかっただけ f

名前をつけてやる

2005-05-29 | その他
昨日直島へ行った友達に、お土産をもらった。
高柳明さんの絵のコースターだ。

私は想像力が掻き立てられる動物の絵は大好きであるが
まさに、それに合致する絵であった。

想像してください。

若草色の背景に一匹の白い生き物が横を向いて立っている。
ツノが生えているため、一見サイかと思われるが・・・
よく見てみよう。
サイは鼻から頭へなだらかに続く辺りにツノがあったのではなかったか?
はて・・・これはとてもなだらかとは言えない部分にツノが生えている。
ややっ!!・・・おでこがリーゼントのように出っ張っていて
そこから天へ向かってツノが生えているではないか。。。

いや・・・これはそもそもツノなのだろうか?

その根っこからシッポ上部まで
背中をツタってまっすぐにのびているピンクの物体は何?
ベルト?????????
カーペットに見えなくもない。
背中からお腹にかけては、ぐるりと赤い布で巻かれている。
そう、これは布に間違いない。。。

ああ・・・脚はあまりにもまっすぐで
椅子の脚のようではないか。

んっ!なんかこの生き物の体が国旗のように見えてきた。
今日考えるのはこのくらいにしておいた方がよさそうだな。

君に「名前をつけてやる」。

『べる』にしよう。

「べる、上に乗ってもいいですか?」



私とワルツを

2005-05-22 | その他
鬼束ちひろの『私とワルツを』を聞いていて、

  優しいものはとても怖いから
 泣いてしまう 貴方は優しいから
  誰にも傷が付かないようにと
  ひとりでなんて踊らないで
    どうか私とワルツを

ってとこで

  「そんなことじゃない、何やったって、
   迷惑なんて絶対誰かにかかるんです。
   そんなこと考えてるからみんな何にもできなくなって、
   ぶくぶく肥っていくんです。・・・」
   (『19分25秒』引間徹 最近この本の引用多いな)

ってとこ思い出しました。
どっちがどうってわけではないけれど、ねえ。
別に優しいものでなくても傷を付けたくない気持ちはあるし、
ひとりでやってるつもりでも人に迷惑かけてるんだろうなぁ。

鬼束さんの「貴方」は歌を聴いている人を指したいんだろうが
「ひとりでなんて踊らないで」と言ってくれる「私」ってのは
実際近くにいないと効果ないよねぇ。

それにしても・・・

2005-05-22 | その他
新聞などで雄大な自然の写真を見ると
また山に登りたいなあ、なんて思いますね。
そうすると思い出すんです。

いざ山に登ると
登り始めて10分ほど経った頃にはもう
後悔し始めたことを。
なんで私はこんなツラい思いして山に登っているんだろう?
ほんっと、なんで登ってるんだろう?って。
全然意味分からなくなってくるんです。
休憩で一度ザックを下ろすとそれを背負うために
持ち上げる力もなくなってしまう。
(まっ、膝使ったりして結局持ち上げるんですけど)
一週間くらいお風呂に入れないし。
カユいって言葉が禁句になったり。
テントは狭く、寝返りもうてない。
なんだか日焼け止めも塗ってなかった。
(これ関係ないな)

思い出すと
なかなか思い切れないですねえ。

でも死ぬまでに、もう一度槍ヶ岳に登りたい
あそこに行かないと見られない景色が確かにあったから。

友達へ

2005-05-14 | 
一昨日携帯のメールで
何の為に日々を過ごしてる?と友達から聞かれました。
長くなりそうなのでここに返事を書きます。
(なんかこの質問、尾崎豊の『十七歳の地図』を
 思い出させますね)


私もそのようなことを考えた時期はあったので
人に説明するとしたらこう言います。

ちっぽけな幸せを感じる為に日々を過ごしてる。
言い換えるとちっぽけでも幸せを感じる瞬間があるから
生きていけるのではないでしょうか。

人はその「何の為」の「何」というものが
具体的に示された方が安心でしょう。
けれどそれは1つの言葉で表すことができません。
それは人によって異なるものだし
毎日の自分の経験の中にそれらは見つけられます。

こういう考えは下の本を読んだ時に持ちました。

「みんなは、特急列車に乗りこむけど、いまではもう、
 なにをさがしているのか、わからなくなってる。
 だからみんなは、そわそわしたり、どうどうめぐりなんか
 してるんだよ・・・・・・」(中略)
「きみの住んでるとこの人たちったら、おなじ1つの庭で、
 バラの花を5千も作ってるけど、
 ・・・・・・じぶんたちがなにがほしいのか、わからずにいるんだ」
(中略)
「だけど、さがしてるものは、たった一つのバラの花のなかにだって、
 すこしの水にだって、あるんだがなあ・・・・・・」
      (『星の王子さま』サン=テグジュペリ作 岩波書店)

これは1つの答えだと思ってます。
 
でも本当の私の返事は
「生きていくために日々過ごしている」になっちゃいます。
読む人によって
私が表現したいことが正確に伝わらないような気がするので、
こういうことはあまり文章で簡潔に表したくないのだけどね。
本を読んだりして自分に合ったものを見つけるのが一番でしょ。


  でもその前にいったい何を探せばいいのかが
  自分でもよくわからないんです。
  (中略)
  何かを探しまわることが本当の人生だという風にです
  (中略)
  本当にそれが存在するのかどうかさえ私にはわかりません。
        (『羊をめぐる冒険(下)』村上春樹著 講談社)
 

  俺たちはただ黙々と歩けばいいんだ。
  淡々と、自ら律して、自分の能力だけを信じて。
  誰だって眠れない夜があるんだ。
  ひとりの夜と張り合えるだけの何か力が必要なんだ。
               (『19分25秒』引間徹著 集英社)


「忘れても忘れなくても、どうせ待たなくてはならないからさ。
 ああ、私はこれが欲しかったんだ。やっと目的のものを
 目の前にしてそう気がつく。うまくいって、そのものが残って
 いればの話だけれど。・・・人生ってそんなもんだよ。(後略)」
     (『ゆで卵』より「ハンバーガー」辺見庸著 角川書店)





謎①

2005-05-05 | その他
先日借りてきた図書館の本を読んでいると
途中で栞状の紙が出てきた。
図書館が発行する返却期限が記された紙だ。
前回借りた人の分。
私自身は返却する際に捨てる方であるが、
このように本にはさんだままの人も多く別段珍しくもない。

ただ今回のものは不可解であった。
その紙いっぱいに文節で区切られた単位のコトバが書かれている。
それを繋げれば1つの文章になるのならよいが、
てんでバラバラのコトバだった。

上からあげていくとこうなる。
「平板・収束・博していた・安寧・精髄・明敏・・・」
(ん~漢字のテスト勉強かなぁ)と納得しかかったところで
「うりざね顔・したり顔・目をしばたたかせた・・・」
というコトバも発見し、
(違う。さすがに漢字テストではない)と気づき、しばし考えた。
これを書いた人の目的は。。。
(分からない。もういいや本の続きを読もう)と思い
何気にその紙を裏に向けると、下の方に

「できやしない」

というコトバが・・・
絶対漢字テストの勉強でないことは分かったが、
そのコトバを取り分け抜き出して書くその行為がもはや想像の域を超えていた。
私は反射的に「いや、できるできる」とこれまた意味不明に
自分に言い聞かせつつ、
結局この紙を捨てずにまた本に挟んで返却しようと決めた。



失踪者

2005-05-04 | 
   世の中のものごとってのは気に入るとか気に入らないとか、
   ただそれだけで決まるわけではないんだぜ
         (カフカ『失踪者』の「火夫」より 白水社)


そんなことは分かっているけれど
この物語の主人公カールは、それを律儀にこれでもかというほど
体現させられる。あまりにも理不尽な事に出合うのに
カールはそれが世の常とばかりに結構素直に受け入れる。
これが読んでいて腹が立つ。
16、7くらいの歳ならもう少しジタバタしたい。
そして少しずつあきらめていくことが大人になっていくってことではないのかね?
私は今でもジタバタしてしまうけど。

大事なこと③

2005-05-03 | 
ところで同本
中村音吉が、子宝に恵まれない3組の夫婦の家の仕事をした際、
何かしら共通するものを感じたと話す場面で
その共通点に以下の3点をあげている。

①自分の考え方とかやり方に固執する。
②感情表現が微妙に不足している。
③真底から相手の身になって考えるということをしない。

注意してほしいのは、作中で「みんながそうというわけではない、
子供がいても頑固で冷たくて自分のことしか考えていない夫婦は山ほどいる」
と言っていることだ。
もちろん私も上の3点が子供のいない夫婦の特徴だとは全く思っていないが、
その内容は自分と照らし合わせる必要があることだと感じた。
子供がいるいないにかかわらず、また結婚してるしてないにかかわらずね。



大事なこと②に関して

2005-05-02 | 
先日「かやっくさん」のコメントのお返事で書いた件に関して
やっとその本を探しだしてきました。


  人間は他者とのぶつかり合いで、いろんな機微っちゅうものを学ぶんじゃが
  子供のない夫婦は、どんな場合でも、この世で一番心を砕かにゃあならん
  他者とのぶつかり合いを経験でけんのじゃ。そやから、取るに足らんように
  見える些細な、ところがじつは人間社会では非常に大事な部分での機微を
  学べん(『地の星 流転の海 第2部』宮本輝 新潮社)

ってとこを思い出したわけです。
はい。

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