Feelin' Groovy 11

I have MY books.

待望の?焼き茄子

2008-07-24 | 料理
先週末、久々に出張から帰った旦那に
「何が食べたい?」
と聞いたら
「焼き茄子」
と答えるので
(この暑いときに、ただでさえ熱いお茄子の皮が剥けるかいっ

とひとりごちて
自分の頭の中で「焼き茄子」をよぉ~くよぉ~く咀嚼し、
そのうえで皮を剥く必要のない「茄子の煮浸し」に変換。
食卓には「茄子の煮浸し」を登場させたのであった。
(↑可哀想な旦那・・・

・・・が、
聞いておいて作らなかったのもどうかと
週も半ばを過ぎた今日思い直し、
やっぱり素直に作ったよ。

普通は網で焼いたり、オーブントースターでやるんだろうけどね、
私はフライパンよ。

油をひいてお茄子を置き、蓋をして
強火で3分
裏返して3分。

ここで冷やしながらあっついお茄子持って皮剥いて
(↑これがホントに熱いのよぉ

お醤油をささっとかけて、

その、ささっ」の感じが
レストランでよくある、
お皿にアーティスティックに添えたソースみたいになったので
またしても調子に乗り
ささっ、ささっと何回かお醤油をふりまくって。

そうしてふと我に返ってお醤油をふるのを止め、
冷蔵庫で冷やす。



こうして何日かぶりに希望の「焼き茄子」が
食卓に置かれましたわけです。

大した料理じゃないのに、
随分話を大きくしてしまったわねー。

ええ、いつものことです

本気で首かしげたりして。

2008-07-19 | 音楽
最近車で思い出したように聴いているのは
BUMPの『orbital period』に入っている「花の名」。

心に、すとんと入ってきた曲だった。

歌詞も印象に残る部分が多い、
とても素敵な曲だが
少しの違和感を感じた。

この曲を聴いていたら
BUMPの初期の曲「とっておきの唄」を思い出し
比較してしまったからだ。

私からしたら
 (↑ここ強調)
同じようなことを歌っている曲に感じるのだが、
 (人によっては全く反対の方向に向かっている曲と
  思うだろうことも想像可能)
「花の名」の方は

シンプルになって
スマートにされて

なんだかとっても・・・・・・。

メッセージは伝わりやすい。
声はもちろん何を歌ってもいい。
メロディーもいい。
気持ちもこもっている。

でもなんだかね。

なんだかとっても・・・・・・


それが、悲しい。


普遍的な内容になって
多くの世代の人にも受け入れられそうな曲。
そう仕上がってると思うところが、逆に、

歌詞とは逆に

自分だけにではなく
不特定多数の人に向けた歌のようで
遠くに感じる、

   (歌ってのは
   発売した時点で所詮、不特定多数に向けたものなんだ、
   っていうのはナシにしての考えよw)


「とっておきの唄」は
1人に向けて歌っているような歌詞であっても
自分に届く、この矛盾。

  
こんなことを言うのは
私がまだまだ青いんだ、きっと


どちらもいい曲です。
お暇があたったら歌詞と共に
聴き比べてみてくださいね。


曲は↑の青字タイトルをクリック、
歌詞はコチラ↓でそれぞれ確認できます。
「花の名」
「とっておきの唄」



基本は貝とヒトデの上で。

2008-07-17 | エヌトモ
昨日のメンテで
待望の花火が追加されましたね。



写真で撮ったら
まひるさん家のドライフラワーのような
ペンションに生えてる植物
に似てなくもないですが・・・
いやいや、綺麗なもんですよ。

他に夏っぽいアイテムが目白押しで
にわかに欲しくなり、
ながらく検討していたパーク改装を一時休止。

夏の間は
貝とヒトデの上で過ごすことにしました。





もちろん本だけは携えて。

この光景、先日の七夕パーク↓と変わりないんじゃないかw



どうやら。

基本の島から離れて
寝そべりながら本が読みたいだけのようです。




悪の源

2008-07-11 | その他
一昨日の夕刊の辺見庸の文章が心にひっかかった。
それは読んだばかりの『悪人』の印象と似ていたからだ。


  秋葉原事件についてつづられたおびただしいブログのなかで
  <犯人は捕まったのに、なにが“真犯人”かわからないのが悲しい>
  という趣旨の若者の文章に私はひかれた。
  昔日との相違点はまさに、悪の核をそれとして
  指ししめすことのできないことなのかもしれない。
  どうやら資本が深くかかわるらしい“原発悪”が、ほうぼうに遠隔転移して、
  すべての人のこころにまんべんなく散りひろがってしまった状態が、
  いまという時代の手におえない病症ではないか。
  万人が被害者であり加害者でもある世界。
  たしかにそれくらい悲しい時代はない。
  (2008年7月9日の中日新聞夕刊「水の透視画法」より 太字:groovy)



秋葉原事件のことを書いている文章なのに
こうまでぴったりくるのは、
まさに今がそういう時代だ、ということ
私たちはその一部である、ということだろう。

私は実際に起きた事件に対しての細部の意見を
ブログには書かないことにしている。
正しいと思って書いたことが
誰かを傷つけることになるのが分かっているからだ。
通り魔やその家族、あるいは被害者やその家族、関係者、
必ず誰かを傷つける。

そうじゃないんだ、と彼らは言うだろう。

私はマスコミが報道していることしか知らないのに
何を意見することができるだろう。
そうして肝心の本当の悪はビクともしないんだ。

それでも発信していかなきゃいけないと思うことはある。

最終的に現れた事件の結果だけでなく、
そもそもの始まりにどんな悪があったのか、
そこを見極めていこうと。
そしてそこを一人一人が見直していくしかないんだと。

明日は明るい話題にしょう。。

『悪人』について

2008-07-08 | 
  佳乃さんを殺した人ですもんね。私を殺そうとした人ですもんね。
  世間で言われとる通りなんですよね?
  あの人は悪人やったんですよね?
  その悪人を、私が勝手に好きになってしもうただけなんです。
  ねぇ?そうなんですよね?
         (『悪人』吉田修一著 朝日新聞社 太字:groovy)


分厚い本だから何日かかけて楽しもうと思った目論見は崩れ、
またしても一気に読んでしまった。
いやー泣いた泣いた。。。

さてさて。
昨日装丁について幾分興奮さえして(?)お話しましたが、
装丁から想像していた話とはちょっと違いましたねー。

冒頭で引用した箇所は、
この本の終わりの部分。

最後に殺人者である祐一は「悪人」だったのか、という
疑問を投げかけている。

どんな理由があれど殺人はよくない。
罪は罪である。
けれども罪を犯したものだけが「悪人」なのではない。
表面化されない「悪人」は世の中にたくさんいて、
またそういう人こそ笑って暮らしていたりするのだ。
私たちはある1人を殺人者にしてしまう環境の一端を担っている。。。

と、ここまで考えて、
もっと考えると・・・・・
でも、でも・・・なのである。

読後、ほとんどの人が祐一のことを「悪人」とは言い切れないだろう。
そして大学生、増尾の方こそが「悪人」であると感じるに違いない。
しかし自分も祐一と同じ状況だったら
やっぱり殺人を犯してしまうよなぁとは思えない。

彼の言い分は、こうだ。

  どんなに嘘だって俺が言い張っても、
  誰も信じてくれんような気がしました。
  (中略)
  それが恐ろしゅうて、ついあんなことをしてしもうたんです。

分かるようで全く分からない。
これが、人を殺してしまうほどの強い動機になるのか・・・

自分の思考回路ではそういう結論にはならない。
誰も信じてくれなくて濡れ衣をきせられても、
真実を自分で言い続けるしかないのである。

少なくともこの祐一には、
信じてくれるであろう祖母までいたのに。。。

人を殺してはいけないことはみんな分かっている。
それでもなお、殺すというのはどういうことなのか、
今の私にはよく分からない。


*「しかし」あたりから
 どう考えても話がそれていってますがwお気になさらぬよう


以下、作中より。

  一人の人間がこの世からおらんようになるってことは、
  ピラミッドの頂点の石がなくなるんじゃなくて、
  底辺の石が一個なくなることなんやなぁって。
           (『悪人』吉田修一著 朝日新聞社 )




悪人の装丁にビクつく。

2008-07-06 | 
きっちょむさんが読んだという『悪人』(吉田修一著)を
私も読みたいと思い、
図書館にネットで予約した。

予約資料の用意ができたという通知メールがきたので
本についての何の予備知識もないまま
ひょこひょこと図書館へ取りに行く

カウンターで予約本を依頼する。

本が出てきてビックリ


その装丁といったら・・・

『悪人』というタイトル文字が大きいし、
それは少々、表紙からはみ出している。

そこへ白地に赤色で 『 悪 人 』 である。

書体も・・・
「人」の字の一画目のハネなんて
巧妙な悪ささえ感じる。

しかも本の厚さが5㎝ほど。

厚さに比例して悪人さ倍増、といった具合。

思わず借りる私さえ悪人だと思われるんじゃないかと
本気で感じ、
受付カウンターの方と目を合わせられないような気分に陥り、
周りの人にタイトルを見られないようにと
そそくさと自分のカバンへしまいこんでしまった。

それほど。

まさに『悪人』さがにじみ出た素晴しい装丁だった。

こんな感じよ。



ちなみに、まだ読み始めていない。

【7/6追記】
上のネットから拾ってきた画像は満足がいかなかったのでww
私の感じた様子を伝えられるように自分で撮ってみました。。。



うおっっ、てくるでしょ?