Feelin' Groovy 11

I have MY books.

餅バラ

2007-10-24 | その他
来月、まぁごんが結婚するということで、
先週末に大学の時のいつものメンバーでお祝いをしました。

お店に用意していただいたケーキは↓こんな感じ。



注目は、そのてっぺんにのっかっている「餅バラ」(命名てきとー)。
コースのデザートで出てきた、
得体が知れない餃子の皮のようなお餅が
なんと立派に形を変えて再登場
(このデザートも写真撮っとけばよかった~)

まぁごんのmixiには正面からキレイに撮られた写真が載ってますので
私のは敢えて「餅バラ」優先の裏画像で。

後からゆっくり見ると、
おしぼりやらコップやら
さらには割り箸の袋がギリギリすべりこんでもいる。

すべりこむと言えば野球を思い出し、
この日の帰り道、
まだ家に着く前にDファンのまぁごんが
Gファンの私に試合結果の速報をくれたことを思い出し

まぁそれはおいといて・・・

まぁごん、ホントにおめでとう~ね~
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アサッテの人

2007-10-23 | 
今年の芥川賞受賞作、
同県民だし とても評価されているようなのでと期待して読んだ。

タイトルは『アサッテの人』。
小説内では「アサッテ的感性」をこう説明している。
 
  自分の行動から意味を剥奪すること。通念から身を翻すこと。
  世を統べる法に対して圧倒的に無関係な位置に至ること・・・。
            (『アサッテの人』諏訪哲史著 講談社)

私たちが普段使うところの「イっちゃった」という意味に近い。

そんな「アサッテの人」である「叔父」の話を書いた小説である。
最初は本書にも「作為的だ」とあるように、
あまりにも言い訳しながら書いているような文章に閉口した。
けれども読んでいくと
どうも「アサッテの人」である「叔父」の話である素振りを見せ、
実はそれを書いている甥の話、
いやいや「アサッテ」な小説を書こうとしているのではないか、と思い出した。

  叔父のアサッテが、日常の凡庸さを必要以上に意識し、
  あえてそれを一度背負い込んだ形で実践される
                      (引用同上)
ということからも、
小説は最初に敢えて作為を取り込み、
結末は敢えて作為を取り払っている。
その結果、小説の内容自体はとてもツマラナイものとなっているが、
(↑もちろん意識的にであろうが)
小説の形式を含めた全体で「アサッテ」を表現しているのであれば、
これはちょっとスゴイ本なんじゃないかと思い始めている。
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囚人のジレンマ

2007-10-11 | 
新たにお気に入りを探そうと
今まで読んだことのないような種類の本を読むことにしているが
何度も読みたくなるような本にはなかなか出会えない。

今回読んでいたのは『囚人のジレンマ』。
(リチャード・パワーズ著 みすず書房)

専門書だったらともかく
小説を読むのに苦労したのは
大人になってこれが初めてかとも思った。

年代順でないものや
語り手が何人かいるような本には慣れているのに、
それらが巧妙に混ざって構成されているこの本は
だいぶ読み進めなければ慣れなかった。
ちょっと頭を整理しておこうかと考え目次を見ると、
なんと目次がなかった!
途中で読むのをやめようかとさえ思い始めた。

それでもゲーム理論で有名な、
本のタイトルでもある「囚人のジレンマ」の話が出てきたころには、
最後まで読みたいという気持ちになっていた。
(注)私自身はこの本で初めて「囚人のジレンマ」を知った

あらすじも感想も簡単に言ってはいけないような、
ひとりと家族と世界とのつながりを感じさせる壮大な内容である。

読み終えるのに数日かかったけれど、
全てを把握できた気がしないので
もう一度読みたいと思う。
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