Feelin' Groovy 11

I have MY books.

なんでこの国だけが?

2006-02-19 | その他
郵便局のパンフレットで
海外の郵便物あて先一覧を見ていたら
「象牙海岸共和国」なるものを発見。
私は地理が苦手で、
高校の時は見ないふりをしていた教科である。
だから、場所が分からない国は多い。
けれども聞いたことがない国はさすがにあまりない。

(おやおや、知らないうちに新しい国でもできたかな?)
ちょっとした発見に嬉しくなって早速調べてみた。
(どの辺りなのかなぁ?)なんて
ほくほく検索。



なんでこの国名だけが日本語に訳されているのかい?

「象牙海岸共和国」はフランス語で
「コートジボワール共和国」のことだった。
なんだ。
私が無知なだけで「象牙海岸共和国」という呼び名は
結構メジャーなのかい?

元に返って、海外の郵便物あて先一覧を再度見ると
コートジボワール以外で漢字記載なのは
「韓国」「台湾」「中国」「香港」「米国」「英国」
以上の6ヶ国。
私の頭の中では許される範囲内。
そこへわざわざ、

なんでこの国名だけが日本語に訳されているのかい?

待てよ待てよ。
「米国」「英国」という言い方も許していいのかい?

さては、この一覧の方針、
なるべく国名を短く表現する、だな。

んじゃフランスは
「投げ槍」と表示すればいいのに。

その方が短いぞい。
国名の由来
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KISS

2006-02-12 | 
「keep it simple, stupid」の略語。

面倒くさがりな私はこれ幸いと、
なんだかいい言葉だ、いい言葉だぁ・・・・・・
と思っていた。
simpleなものはsimpleなままに。
結果だけみていた。

けれどもどうやら
これまで解釈を誤っていたようだ。

今回私は『おみそれ社会』(新潮文庫 星新一著)
を読み返していて、そう思った。

あとがきに数学者の広中平祐さんの話を受けて、こうある。
  
  数学の分野は進歩し、形というものを
  数式であらわせるようになった。
  そこで、その数式のほうを少し変えてみる。
  すると、現実には存在しえない形が・・・・・・。
  (中略) 
  学者のあいだではKISSという略語がある。
  KEEP IT SIMPLE, STUPID.の頭文字を並べたもの。
  あれもこれもで仕事が大変だという人に
  「むずかしいとさわがず、仕事の単純化の工夫をしろ、まぬけ」
  と呼びかける意味。

確かに結果的にはsimpleがよいのだろうけれど、
大事なのは上の文でいくと、「工夫」なのだ。
経過を知ったうえでのsimpleをkeepってことですねん
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続『流星ワゴン』

2006-02-06 | 
テーマはそんなんだろうなぁ、と思うよそで
私は少しだけ不安になってしまったよ。

この前の『トワイライト』といい『流星ワゴン』といい
人生の多くの岐路で自分が選択していった結果が
40歳前頃にどうしようもないほど取り返しのつかなくなった形で
目の前に現れてくるのではないか?ってこと。

『流星ワゴン』の冒頭で38歳の主人公は
33歳の時が「我が家の黄金時代だった---いまにして思う」
と言っている。

私はこの本でココが怖かった。
この何気ない文章が私にとって一番重みがあって怖かった。


  「たいせつな場所って、ほんとうに
   たくさんあるんですよね。
   あとになってから、それに気づくんです」
(『流星ワゴン』重松清 講談社文庫)

私たちはその「たいせつな場所」に今立っているかもしれないと
頭の隅に置いておくだけで結果はだいぶ違うかもしれない。

でもやっぱり・・・
そんなこと考えて毎日暮らすの疲れるな。
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流星ワゴン

2006-02-05 | 
hr+さんが読んだ『流星ワゴン』を読んでみた。
『トワイライト』よりか数段良いね。

父と息子の物語ってことだけれど
もうちょっと大きく見ると結局
『果てしない物語』や『海辺のカフカ』と同じ構成
どこか別の場所へ行き何かを体験する。
その後現実へ戻る。
現実へ戻っても周囲の状況は変わっていないが、
自分の意識が変化している。
って話です。

始めは「死んじゃってもいいかなあ、もう」と考えていた主人公が
厳しい現実は変わらなくともそれを受け容れ、
先に進もうとしてるのだから。

文中で橋本さんがこう言ってます。

  「分かれ道は、たくさんあるんです。
   でも、そのときにはなにも気づかない。
   みんな、そうですよね。
   気づかないまま、結果だけが、
   不意に目の前に突きつけられるんです」
   (『流星ワゴン』重松清 講談社文庫)

急に現れたように思われた厳しい現実は
実は自分の人生で自分の判断で選び取ってきた結果なんだと
いうことですね。
結果だけ見て
「家に帰るのも、明日になるのも嫌だぁ」って
言われても自分が選んできたんだから。
逆にこれからも自分の選択次第でどうにでも結果を
変えていけるってこと。


  「私ね、ときどきここに来て、夜空を見上げて、思うんですよ。
   同じ星空でも、星座を知ってるひとと知らないひととでは、
   ぜんぜん見え方が違うんだろうなあ、って。
   ふつうに眺めてるときには、ただばらばらに散らばってるだけの
   星だったのに、つなげ方を知ると、確かにこの星とあの星が
   つながって、こんな形になってるんだとわかるんですよ。
   星座を知らないとぜったいにつながりっこない、遠く離れた二つの
   星だって、いったん知ってしまうと、他につなげようがない気が
   しちゃうんですよね。私ね、死んだから言うわけじゃないですけど、
   ひとの人生も同じだと思うんですよ」
               (『流星ワゴン』重松清 講談社文庫)
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幸せそうな黒いねじ

2006-02-01 | 村上春樹
  私に釣り銭をわたすと、彼はまた泡立て器の分解をはじめた。
  たくさんのねじがサイズにあわせてそれぞれの白いきれいな
  皿に区分されていた。
  皿の上に並んだ黒いねじはみんな幸せそうに見えた。
  (『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
    村上春樹著 新潮社)

今日は幸せそうな黒いねじを想像する。
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