Feelin' Groovy 11

I have MY books.

「春の歌」の季節・・・

2008-03-27 | その他
おお
クリックすると「gooブログに参加しよう」的な広告へ
移動させられるのかと思ったら、
とても素敵な代物だった。

私みたいに疑り深い方も
安心してクリックしてみて。

↓ちょっと(ちょっと!?)安らげるよ。



久しぶりに春の歌(*1)でも聞こうかなん。

*1・・・滝廉太郎の「花」とか思われるとアレなんで一応注意書き。
   「春の歌」はspitzの曲名だよ。
  

を止めるには再度クリック)

日本語ってスゴイ!

2008-03-21 | 
これは作者の手法であって、
  自分の記憶力が悪いだけだと、思いたくない。


まず 第1章の「1」

   高槻倫子遺作展
   (中略)
   高槻倫子。たかつきのりこ。知らない名前だ。

と高槻の名が登場。

その12ページ先の「2」

   「あの----、わたくし、タカツキと申しますが、」

と若い男が主人公の勤め先に訪ねてきたとき、まったくピンと来なかった。
         
その話の雰囲気に任せて
(誰が訪ねて来たんだろう???)と思ってしまった私は
数行先まで読んで(あれ?もしかしてこの名字・・・)と気づき、
ストーリーの中で完全に明かされる前には
(ああ、この男は・・・)と、誰なのか分からせる手法。

漢字で書いて、ひらがなで書いて、
重要なところでカタカナを使い、
ズバリと分からせずじわじわと読者に気づかせる手法。


日本語ってスゴイ!

時間がなくて筋ばかり追うように本を読んでいた頃に比べて
じっくり楽しめるようになってきたわぁ~

なんだか傑作な終わり方

2008-03-10 | 
久しぶりに何度も読み返したい終わり方の小説を読んだ。
なんだか傑作な気がする。


  私は歩道を歩く。(中略)いたるところに木の葉が散っている。
  溝の中にまで落ちている。目につくところ木の葉の山だらけだ。
  歩を運ぶと、そのそばからはらはらと木の葉が降ってくる。
  木の葉の中に靴を突っ込まないでは一歩だって前に進めない。
  誰かが手を打たなくてはならない。
  誰かが熊手をもってきて、きちんと片付けなくちゃ。
      (『象』より「親密さ」レイモンド・カーヴァー著
                  村上春樹訳 中央公論新社)


目の前の課題をやっとの思いで片付けても
その次に片付けなければならない課題がまたあって。
でも結局生きていくためにはそれを避けられず、
その中へ踏み出していかなくてはならない。
いくらやっても終わりがないのではないか、
という不安にかられながら。

そんな感じを受けました。


  分け入つても分け入つても青い山
           (種田山頭火)

を思い出す。