涙

　まだ若かった頃、２０やらそんな頃、アルバイト先でおばちゃんにきっついことを言われたりした。
　しかも私が何をしたから、ではなく、他の若い子にされたから、どうせ若い子は失礼な態度を取るに決まっている。　って思い込みから。やられる前にやってしまえって感じだった。
　それ何って感じだけど。

　それでも優しい御婦人になると「あなたは他の人が持っていない若さって　宝　　を持っているのよ」とか言って下さった。

　その若さって宝　　も徐々に確実に失いつつある私。
　でも経験って奴なのか、単に鈍くなっただけなのか、余裕もなくテンパッテてもどうにかなるさっって切り替えられるようになってきた。

　最近ある稽古場に出入りしてますが、昔の私のように、若い子はほんのちょっとの事に心を痛め、悩んでいるようです。　ま、過去の自分を見てるようで、かつての私より彼女達の方が全然強いのかなと思いながら、出来る限りのフォローはするように・・・できてるかどうかは別にして、考えている。

　ある役者さんも若い頃の苦労ってインタビューに答えて言ってましたが、「苦労したって思っちゃダメ」楽しまなきゃ～　　　って。

　本当にそう、暗く考えようと明るく考えようと時間は同じに過ぎていくんだから。多少格好悪くても失敗してもちゃんとやることやろうよっ。そしてダメだったら泣いときゃいいさ。

　でも若い子の涙は健気　でも、年取った女の涙は・・・そうでもない。

　写真は、なんか判んな～い、道路の模様。