1話 ザ・グレイト
18世紀のロシア、ロシア史上最強の統治者のとなる女帝エカチェリーナの物語です。
皇帝ピョートルにたくさんの希望を抱いて嫁ぐが、そこに待っていたのは…。
権力者でやりたいことはなんでもできる。そして賢くもない悪ガキそのままのピョートルと知性あふれるエカチェリーナの結婚は最初から間違いそのものだった。
ピョートルは、彼女が相応しいという占いや、煩わしい親族がいない貧乏な貴族の娘だということで決めただけだった。
結婚式の席から、夫になるピョートルは延々演説をしても、エカチェリーナには喋るなという。
彼の結婚観は、女は子どもを産むもの。それだけでいい。
立派な宮殿だが、そこにはピョートルの母がミイラにして飾ってあったりする。死んだからと埋めてしまうなどできない息子は、母をミイラにして飾っていた。
エカチェリーナはまだ夫と愛のある生活をしようと夢を見てやってきたのに、夫は妻に種付けをして早く子どもを産めとそれ以外の関心がない。
宮廷にいる女性たちと仲良くしたいと思っても、彼女たちは本が読めない。女性に識字教育をしていないのだ。
エカチェリーナは夫に学校が作りたいといい、一旦は夫はそれを許したが女が勉強する必要はないと、エカチェリーナが学校にしようと用意していた小屋を焼いてしまう。あまりの無謀な行動に彼女の希望は打ち砕かれる。
夫と愛のある生活もできない。彼女が望むことは夫が望んでいないから叶うことはない。
女は楽しく玉転がしをしていればいいと、エカチェリーナにとっては何の楽しみもないことを強要されるだけだ。
夫は意に添わないことをしたいというエカチェリーナを、徐々に疎ましいと思い出す。
エカチェリーナも、このまま結婚生活を続けることはできないと追い詰められる。
そこで唯一、今は失墜した貴族でエカチェリーナの召使であるマリアルがエカチェリーナに囁く。
ロシアは血統主義ではない。過去にも夫が亡くなったとき、その妻である皇后が次の地位を継いだことがあった。
エカチェリーナもピョートルが亡き者になった場合、皇后であるから、その後を継ぐ資格がある。
エカチェリーナは、それが正しいことのように思えてくる………。
<早見沙織&関智一 日本語吹替番宣>海外ドラマ「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」2021/2/15(月)独占日本初放送スタート!
国を治めるべき君主がどうしようもない愚帝だった場合、当然不満が巻き上がり暗殺の危機はある。
それを家臣が行うのではなく、その妻となった皇后がやろうというのか。
しかし国のことを考えたらそれも正しいことではないかと思われる。
何より女が子どもを産めばいいだけの存在とされ、読み書きさえ教えない社会ではそうなってくるかもしれない。
エカチェリーナは、ロシアを救う人間となるかどうか?それは歴史が答えを出してくれている。
それを風刺を交えて作ったストーリーは、ある種爽快な内容だ。
これをドラマとして良しとできると文化も、また嬉しい。
18世紀の華麗なる宮廷文化も垣間見れる楽しみもあるドラマです。
しかし世継ぎのことで騒ぐ国が多い中、まさかの血統主義ではないからと嫁いできただけの妻が、後を継ぐことができたとは。ロシア改めて凄いって感じ?
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