My Favorite 《ゴールデンイーグル&Sleeping lion》

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竜馬がゆく(2) ***司馬 遼太郎***

2009年02月25日 | 
○竜馬がゆく(五)巻より 
【本文から抜粋】
馬からずり落ちて、西郷は大きな尻餅をついた。笑いながら、
「谷に落ちたごつある」
と起きあがった。自分の負傷をいわない。軽症だからでもあるが、こういう場合、傷をうけたということが全軍に伝われば、かならず誇大にひびき、士気にかかわるということを西郷は知っている。
(状況)銃弾が西郷の足に当たって落馬した時のセリフと動作。
(感想)怪我をしているのに笑えるのが、人の上に立っている武将として肚が据わっている。

○竜馬がゆく(五)巻 より
【本文から抜粋】
「わしは、坂本竜馬という男のおもしろさに惚れてつきあっている。その男が、なにを考え、なにをやろうと、わしの知らぬことさ」
(状況)坂本竜馬が幕府を倒すかもしれないという、発言をした時に勝海舟が答えた言葉。
(感想)勝海舟はこの小説の登場人物の中で一番好きな人物。
人の批判はするけれど、度量が広く先見の明を持っている。
坂本竜馬の行動次第では、自分が腹を切ることも覚悟で見て見ぬふりをしている。

○竜馬がゆく(五)巻 より
【本文から抜粋】
「大殿様が利口の大天狗で、正論を弾圧しているために、みな脱藩する。それが長州に奔り、京へ奔って、変あるごとに廃れてゆく。土州脱藩浪士の死屍、巷に満ちている。いつかその霊のむくわれる時が来なければ、怨魂、転地をかけめぐるだろう」
(状況)坂本竜馬がお登勢に話したセリフ。
(感想)山内容堂公はまるで時の君主みたい。

○竜馬がゆく(五)巻より
【本文から抜粋】
「退助、たのむ。かんべんせい。この金はしばらく拝借する。わしはいま、金に無縁の脱藩浪人だ。三条家の窮迫をきいても、なすすべがない」
(状況)お田鶴さまの為に、退助の懐から勝手に財布を拝借する竜馬。
(感想)“お前返すつもりはないだろう”と ツッコミを入れたくなる場面。 

○竜馬がゆく(五)巻より
【本文から抜粋】
玄関の前に、樟(くす)の老樹がある。
(感想)あら、二日前に私は樟の大樹を見てきたのよね。

○竜馬がゆく(五)巻より
【本文から抜粋】
「なるほど浪人会社をおこすにはこのさき金が頼りだが、金よりも大事なものに評判というものがある。世間で大仕事をなすのにこれほど大事なものはない。金なんぞは、評判のあるところに自然とあつまってくるさ」
(状況)五百両の金を今後竜馬が一旗揚げる資金の為に、残しておけといった睦奥に対して竜馬が言ったセリフ。
(感想)評判って信用ってことかしら。

○竜馬がゆく(五)巻より
【本文から抜粋】
「しかし坂本さん、あれですな、お互い、ふしぎと餓えぬものですな。米のめしと天道さまはついてまわる、という下世話が、放浪してみて、なるほどよく言ったものだとわかりましたな」
(状況)睦奥が竜馬に話しかけたセリフ
(感想)天命がある人は食うに困らず、天命を全うするまで天が味方してくれるということだろうか。

*竜馬がゆく(五)巻の中に【おとがい】って言葉が出てくるけど調べたら【あご】のことだった。
初めて知った。
つづく

コメント
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