浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

「そこに住む」日本人の姿

2005年09月06日 | 日常

遂に台風14号が広島にもやってきました。雨・風ともに強く、各地で被害を出しながら進んでいるようです。台風に限らず、自然災害の場合は特に「災害が来る」と分かっていても、なかなか被害を防げるものではありません。

よく考えれば、日本人は災害に遭うべくして遭っているように思います。

例えば「地震」。何年も前から近しい将来に東南海地震があると言われているけれど、名古屋や静岡に住む人たちは住み続けています。

或いは「火山の噴火」。富士山や阿蘇山がまた噴火する可能性があると知っていても麓に住む人たちは住み続けています。

はたまた「台風」。毎年やってくる台風の通り道になっている沖縄に住む人たちもそこにすみ続けています。

彼らは何故そこに住み続けているのでしょうか?災害に遭う可能性が高いと知っていながら・・・。

それは、災害に遭う以上のものが、そこにあるからなのでしょう。三宅島で噴火に遭った人たちが口を揃えるように言っていました。「またあの島に帰りたい」と。自然を受け入れ、自然に負けない日本人の姿がそこにありました。