浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

障がい者の親

2005年12月12日 | 福祉

福祉の仕事をしていると、障がい(心身両面において)を持つことで、自立した生活を送れない人たちと出会うことがあります。その方たちの多くは家族の支援を受けて生活しています。特に親が障がい者の子どもを支えているケースが多く見受けられます。

そんな親たちに話を聞くと、大抵の方の心配は、「自分が老いて子どもを支えていくことが出来なくなった(或いは亡くなった)時、子どもがどうなるか」ということだそうです。親が元気なうちは金銭面でも生活面でも支えていくことが可能でも、年齢を考えると親のほうが先に力尽きていくことは自然な流れですから、その時にどうしたら良いか心配な気持ちは当然だと思います。

今は障がい者施設や障がい者と親が一緒に住むことが出来るマンション、支援費制度と介護保険の統合を進めて障害者のサービスを拡充させることなどが考えられたりしていますが、実際に親御さんたちの不安を解消するところまでいっていないようです。

僕も福祉の専門職としてアドバイスできれば良いのでしょうが、自分がもし同じ立場だったらと考えると不安を解消する言葉など見当たらないのです。あなただったら、どんな言葉をかけますか?