浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

餅つき

2005年12月13日 | 日常

年末になると母方の実家で餅つきをしたことを思い出します。昔ながらの釜戸でもち米を蒸しあげ、石臼と手造りの杵で搗き、搗きたてのお餅を手で丸めていたことが、僕の中で素晴らしい思い出として甦ります。

しかし、祖父母が体調を崩し、孫たちが成長し、自分の時間を持ったり、因島を離れて生活するようになると、いつの間にか、その風習も無くなっていきました。

僕の中に残っている餅つきは、僕自身が小学低学年の頃なのです。だから、僕は子ども用の杵で餅つきをしたことはあるけど、大人のようにリズム良く、ペッタン・ペッタンと搗いたことが無いのです。子どもは餅を丸める係で、これもあまり上手く出来なかったように記憶しています。だから、あの姿に凄く憧れがあります。

もし、自分自身に余裕が出来たなら、息子が近くにいて両親が元気なうちに自分の家で餅つきをしたい。そして搗きたての餅を頬張りたい。それがささやかな願いなのです。