浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

アジアのトラ

2006年07月26日 | 日常

「アジアのトラ」と言われて、「韓国」答える人はサッカー好きな人でしょう。或いは、「インドネシア」と答える人は余程の動物マニアかもしれません。まさか「阪神」と答える人はいないでしょう・・・。

因みに、「虎」という動物は、アジアにしか生息していない猛獣だと言われています。しかもその数は非常に少なく、ベンガルトラやマレートラでさえも希少であり、アモイトラ・シベリアトラ・スマトラトラは近絶滅亜種とされ、さらにはジャワトラ・バリトラ・カスピトラは絶滅亜種となっています。もしかしたら、近い将来にはトラは実在せず、物語に出てくるだけの動物になっているかもしれません。なんとも淋しい話です。

さて、冒頭の「アジアのトラ」ですが、これは実際のトラではありません。これは「ヒトスジシマカ」という蚊を指しています。アメリカで「アジアのトラ」と呼ばれ、デングウイルス(テング熱)を運んだり、アルボウイルス、東部ウマ脳脊髄炎ウイルスを運んだりするとされています。元々アメリカには生息しない蚊で、日本からアメリカに輸出(?)されたと考えられています。研究者によれば、1985年に日本の中古タイヤ(お気に入りの繁殖場所)の船荷にただ乗りして、テキサス州ヒューストンに到着し、いまでは少なくとも17の州に定着していると言われています。

蚊は、色々なウィルスの媒介をすることが多いとされています。このアメリカに生息している「アジアのトラ」が逆輸入されれば、日本にも考えられない感染病が広がるかもしれません。本物のトラが絶滅の心配をされているのに、こんなところで「アジアのトラ」大活躍しなくても良いと思いませんか。


パトロール

2006年07月26日 | こども

夏休みになり、数日が経ちました。夏休み前に児童に配られたプリントには僕たちの頃には考えられない事が書かれています。例えば「出かける時には防犯ブザーを持つこと」とか、「子どもだけで遊びに行かないこと」などがあります。そんなこと守れませんって。不思議な世の中になったものです。

さて、そうは言っても僕もPTA役員です。今日は校区内のパトロールに行って来ました。夕方の6時から約一時間かけて回りましたが、見事なほど遊んでいる子どもを見掛けませんでした。まだ外は明るいというのに・・・。僕らの頃は暗くなるまで遊んだ気がしますが、思い違いでしょうか?

今の子は言いつけをきちんと守っているのでしょうね。でも僕は逆に心配になりました。こんなに子どもがいない町で大丈夫なんだろうか?