クラブチームでサッカーをしている中学3年生にとって、中学生活で最後の公式大会となるのが、「高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権」となります。今年で第19回を迎えるこの大会は全国大会が12月に行なわれますし、クラブチームだけでなく、日本サッカー協会の3種登録さえしていれば、中学校の部活チームも参加することが出来るので、広い意味でその年度の強いチームが決められる大会となっています。
ただ全国大会は12月に行なわれますが、地区予選は既に始まっています。広島県においても今が真っ最中であり、県大会前の各地域予選で熱戦が繰り広げられています。僕たちのチームがいる地域でも先日決勝戦が行なわれました。
僕たちの地区は参加チーム数が少ないということもあり、県大会に進むことが出来るのは1チームだけです。しかしこの地区にはサンフレッチェの名前を冠した県でもトップレベルの選抜チームがあり、そのチームが県大会に進む常連となっています。
今年、地区予選の決勝でそのチームへの挑戦権を手にしたのは、僕たちのチームでした。結果は残念なものとなりましたが、選手は試合終了まで力を出し切ろうと必死に頑張りました。そしてその姿を沢山の人が応援してくれました。試合終了後に涙を流す選手たちを見て、僕も泣いてしまいました。
選手が力を出し切っても試合に勝てなかったのは、指導者である僕たちの責任です。でも指導者として嬉しかったのは、どんな状況でも自分のベストを尽くすことを諦めない選手・チームであったことです。この気持ちさえ忘れなければ、きっと彼らは今のチームから次のステップに進んだとしても選手としても人間としても成長し続けるでしょう。
5人の3年生たち、これからも一緒に頑張ろうね。