中国が「愛される外交」をとなえる

2021-06-07 13:54:11 | 日々思うこと

弟が熊本の知り合いから送ってもらったと言っておすそ分けが来た。

 

今日のニュースで中国習主席が友好国を増やすために「愛される

中国外交」を指示したと報じた。

「信頼され、愛され、尊敬される」中国のイメージを作り、友好国

の輪を拡大したいと。****

中国文化や中国文学を用いて世界に中国共産党のよさを浸透させ、

中国に対して友好的な人を増やしていく。

とのことである。

へえ~180度の転換?上海やウイグル自治区での人権侵害などで

不興を買っていて東アジア地域への侵攻でも世界から非難

されているので何とかそれを和らげようとの魂胆丸見え。

 

中国文学と言っても今の中国の若者は自国の古い文学、文化に

疎い。

前に書いたことがある昆明近くの羅平に菜の花畑を見に行った

とき、通訳の人が「まるで桃源郷でしょう」と言った。

陶淵明の「桃花源紀」とはちょっと感じが違うなとは思った

けれど「陶淵明ですね」と応じた。

すると彼は「えッ、どうして陶淵明を知っているのですか?」

という。

「日本の普通科を出た高校生ならほとんどの人が知っていますよ」

というと驚いていた。

水と緑の豊かな蘇州に行ったときも寒山寺で鐘を突いたが、

ここは有名なところですと言うので張継の「楓橋夜泊」ですね

というとびっくりしていた。

この詩の拓本の掛け軸は日本でも好まれていて掛け軸と拓本を

数枚買って来てお土産にしたほどである。

今の中国の若者は古典にはあまり関心がないようで

息子がスカイプで習っていた中国人の若い女性に何かの

時に「漢王朝の姓」を聴いたら知らないと言ったそうだ。

項羽と劉邦の戦いの有様はドラマチックで末路も三国志などで

よく読まれている。

日本も漢字の簡略化をしたが中国はもっとひどく簡略化して

漢字が表意文字でなくなったところに古典になじまないのかも

知れない。

中国文学を用いて友好関係を築いていくと言うならまずは自国の

若者に古典を読ませることも大切な気がする。

いや、古典ではなくきっと現代文学のことを言っているのだろ

うけれど。

中国の現代文学は読んだことがないので効果のほどはよく

分からない。

 

 

 

 

 

コメント (2)
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