岬陽葵(ひまり)。小さい頃はピアノの神童で、それにのめり込んだのは自分よりむしろ母親。しかし小学生に上がれば、伸び悩み母の意向で父の出向先だからとイギリスへ単身飛ばされる・・・がそこで事故にあい手に怪我をし、ピアノ弾けなくなって帰国。その時は離婚していた両親=母の地元の札幌へ。今から友達なんか出来ないよと、すっかりローな気分で1か月遅れで中学校へ登校中・・・毎日通学路に立ってるらしい派手なかっこのお節介なおばあちゃんから声をかけられる。それが救いになって、中学校の初日も上手く乗り切れなんとか友達も出来そう。お礼をと学校の帰りおばあさんの家を訪れて、美味しいコーヒーを入れる魔女が居るというある喫茶店の事を聞く。しかし翌日、おばあさんは通学路に立っていない。帰りにおばあさんの家だったはずのところへ行ってみたら、駐車場・・・途方に暮れた陽葵はおばあさんが言ってた喫茶店を訪れる・・・そこには人生を悔いる人に時間を遡り、4分33秒だけ「やり直し」の機会を与える女性が居た・・・そんな感じ。
舞台はまた北海道で、今回は札幌。そして愛すべき大型犬出てきます=今回はゴールデンリトリバー。魔女=時花さんがクールじゃないところが良いです。パートナーの日暮さんとのやり取りもナイスです。物語の方は救えなかった娘、妻に渡せなかった花、縁が途切れてしまった母、双子の妹の突然の事故死と家族関係のやり直しがメイン。そんな中陽葵の母親の病んだ感じがスパイシーで、今後の展開にも効いてきそうな・・・序盤から登場も今回の最後の最後で正体(?)を現す千草君も次回活躍予定か? 「続く」でしっかり終わってるんで・・・きっと次作が出るはず。シリーズ化大変歓迎です。きっちり楽しめました。
非常に面白かったです。
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