浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2021-05-11 00:27:50 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
  
 恩師のご著書「講演集」より

            講演、四

  「皆様も私のように生きて下さい」――心を苦しめない、
                   ご奉仕、許し


先の続き・・・

次にご奉仕です。
自分の隣人に「たださせていただく愛の実践」をすることです。
次に過去の許しがたい人を許すことです。
許し難い人であればあるほど、その人を許した時、
自らの心が大きくなります。
許せないから、私たちは許すことができなかったのですね。
しかし許さない限り、自分自身が許されないのです。
相手を許すのではなくて、心の底から許させていただくのです。

その時、その人を見ても、その人のことを思い出しても、
又、その人の話に触れても、腹は立ちません。
しかし、許しておりませんと、普段は忘れておりましても、
その人のことを聞いたり、その人のことを思い出したり、
顔を見たりしますと、「あの人は、

あの時、私にえらい目に遭わせた、許すことはできない」と言って、
その時の苦しみがそのまま再現されるのです。
苦しみがそのまま自分の心の中に蘇ってきます。
ですから、許し難い想念をそのまま死んでも
持っていかねばなりません。



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