浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

集い来る過去世に学びし
友がらの一人一人の
愛おしきかな

「御垂訓」

2021-06-07 22:09:54 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

インターネットが明日の午前5:00まで使用できなくなるとの先行通知がありましたので、
本日只今先行して当ブログの明日分の投稿をします。


 恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より

            第三章 天上界への道

        ◆宇宙を動かす力とつながる心の内奥◆


先の続き・・・

以前先生と呼ばれているある方が、
「何年か先には地球が風船玉のしぼんだようにしぼんで
土星の外に飛んで出る」と、もっともらしいお話をなさいました。
しかし、もともと地球が今の位置を変えて他の惑星の所へ
飛んでいきますと、
これは太陽系のみならず、大宇宙全体におけるバランスを
大いに崩してしまうことになります。
時計の歯車が一個飛び出しただけで、
その働きが止まってしまうのと同じです。
ところで、この大宇宙や大自然というものを
動かしている目に見えない力とは、
たった一つの大いなる意識であり、巨大なエネルギーとして、
私たちが神と呼んでいる存在のことです。
この神様の意識を私たち一人一人がこの胸の内に
いただいているのです。
太平洋の水が神様とすると、
その一滴一滴の海水が私たちの意識です。

汲む上げた水は太平洋の水となんら変わりありません。
それと同様に、大いなる神様とまったく同質同根の心が私たちの心の
一番深いところに存在しています。
それが「神様」と呼ぶものです。

これに気付かせていただくには、神の子としての自覚を持ちながら、
神の子として恥ずかしくない行いと生き方をすることです。
親鸞上人の教えの中に、「心を開いてずっと奥底を覗いたら、
御本尊は鬼だった、阿弥陀様におすがりして、ただ一念念仏申さば、
鬼は鬼のままで救われる」と説かれています。

これは一念に徹して心を余計な思いに向けず、
ひたすら阿弥陀様の御心に向ければ救われるということです。
煩悩具足の罪悪深重の凡夫と自らを称した親鸞が
自らの心の内を顧みて認めたのが心の鬼、
つまり煩悩です。
しかし、その鬼のもっとも奥まで入った時、
神の御心がましますのです。
これが実相であり、私たちの神我です。


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「御垂訓」

2021-06-07 00:47:49 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
 恩師の御著書「真理を求める愚か者の独り言」より

        第二章 必要なのは正しい生命観の確立

           ◆心の重量と行き着く先◆


地球がこの宇宙に誕生して四十六億年と言います。
そのうちで人間がこの世に生きていられる時間は、
わずか五十年、百年の間です。
電子顕微鏡で見ても見えないくらいの小さな瞬間の
はかない存在が人間というものです。

形あるものは時間の制約の中での現れにすぎず、
実体を持ちません。
かげろうのように現れては消えていくこの世の
あらゆるものの中にあって、
私たちの肉体も人生も例外ではありません。
そして何一つあの世に持っていけるものはありません。

そこで、唯一確かなことは仮の宿であるこの世いる間、
私たちの心というものがどういうものがどういう状態であるのか、
それだけが次の世界に移る時の天国と地獄の分かれ道となります。
私たちは本来、心とか意識として存在しているものであり、
「この世」と「あの世」とを往復している生き通しの存在です。

肉体は「この世」で使用済になれば、脱ぎ捨てるようなものです。
ほんとうの自分は痛くもかゆくもないものです。
ところで、その方の思いがどんな状態か、言葉がどんな状態か、
行いがどんな状態か、
それによって人それぞれに違ういわば心の重さとでも
呼ぶべきものが決定されます。
それがまたその人の置かれている境遇に影響してゆきます。

まず、風船のようにごく軽い心なら、
この現象界の一定の上下幅の範囲内で、フワフワと
最上層のほうに浮かんでいます。
よく「足どりも軽やかに」とか、「心弾み、心踊る」とか、
「手の舞い足の踏む所を知らず」
とか、「欣喜雀躍」などと言った慣用的な表現があります。

すべての喜びのあまり舞い上がりそうな軽快な心の状態、
はじけそうなエネルギーに満ちた明るい心の状態を
言い表した表現です。
いつも喜びや感謝に心が満たされて日々の
生活を送っていらっしゃる方は、

心が軽いので上のほうに浮かび上がっています。
心が常に安らかで人の幸せを願い、
そのために人々に喜びを与え、
人々の幸せのために奉仕する人です。



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