~ 恩師のご著書「愚か者の独り言」より ~
講演集 一
「自分を知ると相手が分かる」
自分で自分を知っているという方は案外少ないです。
自分とはどういう人間かということがよく分からないでいます。
自分とは一体どれほどの悪を犯した人間か、
どれほどの良いことを積み重ねたか、
自分の悪さえ気付かないというのが殆どですね。
自分の過ちに気付かないのです。
自分というものを一つ知った時に人の心を一つ知ることができます。
自分を二つ知った時に人を二つ知ることができます。
だから自分を十知った時にすべての人の十を知ることができます。
心とはそんなふうにつくられています。