~ 恩師の御著書「愚か者の独り言」より ~
講演集 一
「信じ、褒めたたえ、愛する」
神様を信じるとよく言いますね。
いったい神様とはどんな方でどこにおられるお方ですかと
尋ねられたら皆さんは何と答えますか。
(参加者の中から)「環境一切天の声と言いますから、
見るもの一切が神様と思えば間違いないと思っています。」
それは結構ですね。神様を拝みたいと思えば身の回りのもの
すべてが神様ということですね。
神様がご主人であり、親であり、兄弟であり、
またお友達そのすべてが神様。
神様を信じることが人を信じることであれば、
人の悪口を言って一方で神様を信じるというのは、
おかしいことになります。
人それぞれの心に神が坐(ましま)す。
全部神の分け御霊です。
夫婦で喧嘩をしたら神様同士が喧嘩をしたことになります。
これは不調和ですね。
それでいて一生懸命信仰しているとしたらおかしなことです。
まず神を信じるとは、自分に縁ある方を信じることです。
「神を賛美せよ」と言いますが、賛美とは褒めたたえることです。
自分に縁あるすべての人を賛美、褒めたたえるのです。
良き所を褒めたたえることが神を賛美することです。
「神を愛する」ということは、自分の身の回りの縁ある人をすべて
愛することです。
奉仕することです。
これが神様に愛を捧げている姿になるのですね。
人間などは放っておけと言って神様を信仰し、
信仰しない奴は駄目だと言い、
信仰信仰宗教宗教という人がありますが、
これは通用しません。
私のように泥棒まで信じていたらいいのです。
泥棒に罰を当てないで下さいと言っていますと、
その時自分自身が
苦しみから救われます。