浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

肉体の限度にいどみ人救う
愛の行い我が内の神

「御垂訓」

2022-11-19 23:48:01 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
 恩師のご著書「講演集」より


         講演集、 二

      東京・沖縄の旅にこと寄せて――幸せになる為には

先の続き・・・

質疑応答

質問 長い間商売をしてきたのですが、息子の代でやめたので、おばちゃんが
     気落ちしていますが、どう慰めたいいでしょうか。

自分を苦しめるというのは、自分の身体を棒で叩いたり、焚き火の中に入れたりして、
自分を苦しめるという意味ではないのですね。
怒りや妬みや謗りや愚痴や憎しみなど、T教では八つの埃と言っていますが、
八つどころではありません。
取越し苦労、嘘、盗み、貪欲、足ることを知らぬ欲望、それらの心を持った時、
自分の心は必ず苦しい筈です。
その苦しみこそ私たちが地獄へ行く材料となっております。
自分を苦しめることは自分の心の在り方です。
人に善きことをした後、相手からお礼の言葉を求めても、又、人と比較しても
心に苦しみが生じます。

思いを変えたら、一瞬のうちに心が軽くなります。
これが法の持っている力です。
「ああ、自分は愚かだった」と思った時に、苦しみが消えます。
人間、腹が立つのは当たり前で、
肉体を頂いている限り甘い誘惑を受ければ心も動きまし、
愚かな失敗をする場合もあります。
しかし、早く思いをチェンジすることですね。
切り替えが早ければ早いほど、心の苦しみが少なくなっていきます。
「こんなに腹を立てていたら自分が損だ」「私にこんなことがあったから、
あの人が腹を立てたのだなあ、申し訳なかったなあ」とお詫びの心を持つと、
心がすっと軽くなります。


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