恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
なぜ「感謝」するのか
悲しみと喜び、苦しみと安らぎは同時には味わえません。
苦しい時は苦しいだけ、喜びの時は、喜びの心しかありません。
感謝に心を満たしますと、
感謝の思いだけですから自らを苦しめる
諸々の他の思いが入らないのです。
一日の中で十分間感謝の時間を持ち続けますと、
この尊い人生の中の今日という日の十分間は、
自分を苦しめる想念から自分を守っていただけるのです。
もし一時間感謝に心を満たしますと、
自分を不幸にする苦しみの原因が入り込まない
一時間を持つことができます。
「思いは一つ」ですから、
朝から晩まで有難い有り難いという感謝の心で過ごしますと、
今日という日が一切の苦しみの入らない
一日として過ぎたことになります。
感謝とは、自らを不幸から防御していただく鎧みたいなものですね。
あらゆる宗教家に、なぜ感謝しなくてはいけませんかと尋ねて、
そのわけの話せる方にあまり出会ったことがありません。
それは知らないからです。