恩師のご著書「講演集」より
講演集、 三
救われたい「迷える意識」――竜の話
そして、体の中を何やらぐにゃぐにゃ回るのが自分で分かると言われます。
電話を戴きましたから、「いや明朝、沖縄に寄せていただきますので、
明日は留守です」と言いますと、「まあ、困りました。
これから行くから何とかして下さい」と言って、お見えになりましたのが、
もう十一時を回っていました。
「何やら体の中を這いまわるのが分かる」と人に話すと、
「そんな阿呆なことはない、あんたは気違いだ」と言われるたそうです。
精神病院に何ケ月か入院して調べてもらったけれど、
どこも悪いところはないと言われる。
ところが、本人は、そういうふうに思うし、顔は変わってしまって、
見るのも恐ろしいとおっしゃいます。
その方は助かりたいが為に、S宗教の信者さんに何十人と集まってもらって、
何時間もその方を前に置いてお題目を唱えて拝んでもらったそうです。
何千回も拝んだけれども、取れなかったのですね。