恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第五章 心の曇りをとるための反省
母娘の確執が消えた反省の功徳
先の続き・・・
「ああ、あの子を抱いて育てることがなかったなあ」
という思いがしみじみとお母さんの心の中から
湧き出てきたというのです。
上に子二人は我が腕に抱いて育てた。
しかし、あの子は抱くこともできなかった。
それでも、自分は姑さんの看病精一杯尽くしたんだから、
これでいいのだと思っていたそうですけれど、
あの子の立場に立ってみれば、
どんな思いをしたことだろう。
母親に抱かれることもなく、さぞ寂しく辛かったであろう、
と気付きが訪れてきたそうです。
しまった!かわいそう、でかわいそうで、
涙があふれ出して止まらなかったそうです。
すると、そこへ娘さんが帰って見えたので、
お母さんは仲のわるい娘さんの前に
手をついて詫びられたのです。