浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「垂訓」

2024-03-30 00:10:06 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


      第五章 心の曇りをとるための反省

       母娘の確執が消えた反省の功徳


先の続き・・・

「ああ、あの子を抱いて育てることがなかったなあ」
という思いがしみじみとお母さんの心の中から
湧き出てきたというのです。
上に子二人は我が腕に抱いて育てた。
しかし、あの子は抱くこともできなかった。
それでも、自分は姑さんの看病精一杯尽くしたんだから、
これでいいのだと思っていたそうですけれど、
あの子の立場に立ってみれば、
どんな思いをしたことだろう。

母親に抱かれることもなく、さぞ寂しく辛かったであろう、
と気付きが訪れてきたそうです。
しまった!かわいそう、でかわいそうで、
涙があふれ出して止まらなかったそうです。
すると、そこへ娘さんが帰って見えたので、
お母さんは仲のわるい娘さんの前に
手をついて詫びられたのです。

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