生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候(35)新型コロナ禍の中の立夏

2020年05月16日 12時17分23秒 | 八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候
八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候(35)  
場所;世田谷の庭 
テーマ;Stay Home 
作成日; R2.5.16                                                

TITLE: 新型コロナ禍の中の立夏

 3月から感染を防ぐための在宅が始まり、はや2か月半が経過した。おかげで、八ヶ岳南麓での滞在は、ずっとお預けになっている。ここ数年は、季節ごとの変化がどこかおかしい。春と秋がなくなって、夏と冬だけが交代でやってくるような気がする。つまり、間服(あいふく)の出番がない。
 
年ごとの変化も激しい。八ヶ岳南麓の積雪量が多かったり少なかったりは自然として、果樹の収穫量が大変化をする。八ヶ岳ではジュンベリーとブルーベリーとリンゴなのだが、20年間のブルーベリーの収穫の最大はH28年の23kg、最小はH26と30年の1kgだった。以前にはそのような大変動はなかった。世田谷の庭では、キンカン、梅、枇杷、ブラックベリー、明日葉、ゴーヤなどが主だが、これも年度差が激しい。
 


 八ヶ岳南麓での記述がままならないので、この際にカテゴリー名を「八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候」に改めて、双方の場所での比較をすることにした。この先何年間続けられるかわからないが、年変化を記録するのが楽しみになる。

 いつの間にか、立夏も次候がすぎて末候になってしまった。この時期の世田谷は種まきの季節になる。今年は、ゴーヤと朝顔だった。今年は何故か、この二つの発芽率が驚くほどに良い。朝顔はご覧の通りで、植え付け場所に困ってしまう。また、ゴーヤは毎年3本に絞っている。昨年の種から発芽したもの1本と接ぎ木苗2本で、これ以上だと食べきれないどころか、もらってくれる人からも「もうたくさん」と云われ、冷蔵庫がパンクする。
こちらも、既に5本も芽生えがあり、今年は苗を買えない。



 種まきをするときには、土つくりから始める。立夏の次候は「ミミズが地上に現れる」だが、土置き場を掘ると、大方のミミズは地表近くにいる。ちなみに、数年前に八ヶ岳から土を持って来た時から、この場所には多くのミミズが常駐している。 その時の八ヶ岳での記録が残っている。たぶん10年前の話だ。

蚯蚓出 (立夏の次候で、5月10日から14日まで)

題名;芝生の中のミミズ

 この頃になると、ミミズが地上に現れるという。我が家の芝生でも、這いつくばって草取りをしていると、何度か眼の前に突然ミミズが現れる。八ヶ岳の土は、落葉が積もってできた所が沢山ある。そんな所を掘ると、ミミズがぞろぞろと出てくる。
 
 この土を東京に持ち帰ると、そこでは多くのミミズの赤ちゃんが産まれてくる。ミミズが土壌を良くしてくれると云うことが実感できるのだ。
ミミズを嫌う人は結構多い。理由の一つは、眼が無いことのようだ。ミミズに可愛い眼があったら、土はもっと良いものになっていただろう。
 トカゲも日向をちょろちょろと歩きまわるのが好きなようだ。赤ちゃんトカゲは、無邪気な顔をしてきょとんと前を見つめていることが良くある。やはり動物の眼は人間とのコミュニケ-ションに必須だと思う。

 一紀荘の庭には多くの蟻も徘徊している。蟻は眼が見えないと聞いた。先を行く蟻の残香を辿って進むので一列になり、少し間が空くと香りが薄くなり、うろうろするという。芝生に這いつくばって雑草を抜いていると、地表の小さなものが見えてくるのが楽しい。