『川底下村』おでかけレポ。後編です。
明・清時代の建築の散策、少々長いですがお付き合いくださいませ。
わずか70数軒の建物は、上の村と下の村に分かれています。
階段をてくてく、てくてく。
村の建築は昔のまま保存されていますが、多くがレストランなど観光客向けに開放されています。
さて。
500年以上の歴史をもつこの村なので、その時代時代の面影が今も残っておりまして。
ほぼ消えかけてるけど、何かのスローガン。
文革時代のスローガン。
こっ、これはっ!!!!!
・・・って、いやいや、スローガンなんてどうでもいいねん。
私たちが気になったのは。
スローガンが書かれた壁にうっすらと残る壁画のようなもの。
昔はここに、色鮮やかな画が描かれていたのかも・・・。
昔この村は貧しく、蜂蜜の生産が主な産業だったとか。
今は観光が主な収入源。 この写真のように『客棧』、つまりお宿もけっこうありまして。
とあるお宿の案内。
こんなに色んな種類のお部屋があるんや・・・。
ところで。
この文字、『ご飯を炊く、かまど』などの意味がある漢字なのですが、もともとはこの文字が村の名前に使われていました。
とあるおうちの壁に描かれたイラスト。
文字の成り立ちがよくわかる~!
聞いた話によると、この村はもともと火、焼、熱、旺と関わりがあったらしく、中国古代の考え方である陰陽五行との釣り合いをとるために『寒』が必要だ・・・とのことから、この村人は『寒』と中国語読みが同じである『韓』と名乗るようになったのだとか。
なので。
村人の名字はみ~んな『韓』さんになった・・・らしい。
(歴史の流れで一部は韓さん以外の姓も出てきたようですが)
ちなみに先ほどの壁のイラストを描いたと思われるお宅では。
ちびっこがおやすみ中らしいので、お静かに~。
では、村をもう少し散策しましょう。
どの建物も長い歴史を感じさせる雰囲気。
入って大丈夫かな・・・?
と、、ドキドキ足を踏み入れると。
これまた、時間が止まったような空間が。
私たちが静かに参観していると、この家の住人と思われるおばあちゃんが。
「裏にも見どころあるから見て行き~」
と教えてくれました。
細い階段を登ったそこに・・・。
これまた古い建築物。
そしてここに、例の猫洞があったのでした~! (詳しくは → この日のブログを)
こんな感じで、ひとつひとつお宅訪問しては、歴史ある雰囲気を堪能。
こちらは食堂。
メニューはあるけど、値段がないな・・・。
一方こちらはお宿。
二段ベッドだ。
(・・・っていうか、ベッドしかないな)
こちらに至っては、ピンクのしましまシーツと言い、壁のイラストと言い、ラブラブな2人だけが宿泊を許されそうな雰囲気。
細い道を更に進みますと。
関公廟。
ここからも村全体が見下ろせますし、メインの道路を挟んで向かい側を登った先からも。
村全体を見ることができました。
山に囲まれたほんとにほんとに小さな村。
観光化されているとは言え、細い路地を歩き古い建築物の前に立つとじわじわと不思議な気配に包まれ、あぁ~、今私は長い歴史を有する国にいるんだな~と感じたのでした。