先日の故宮参観。
お目当ての一つは、こちら。
一番北に位置する「御花園」。
ここには、三大おもしろ石があると聞きやってきました。
御花園は皇帝による秀女選びも行われた場所。
美しい花や木々に加え、各地の珍しい石が配置されています。
その中でも特におもしろい石が3つ。
ひとつめは。
その名も「海参石(ナマコ石)」
名前の通り、表面の質感までナマコそのもの!
二つ目はこちら。
「木化石」
パッと見、木にしか見えませんが、石だそうです。
そしてよ~くよ~く見ると木の上に・・・。
文字が彫ってある!
(右下の方です)
黒竜江の将軍が乾隆帝に送った石。
故宮には他にもこのような木化石があるのですが乾隆帝はとりわけこの石を気に入り、この木を主題とした詩を作ってそれを刻ませたのだとか。
でも、その詩の内容は・・・
もともと木やったのに石と化してしまったね。
どれほどの長い時間でこのように変わってしまったのか、今では叩くと金のような音がして、もうすっかり石だよね。
でもでも表面には木の模様が見て取れて、やっぱり木なんだよね。
・・・どないやねん。
詩だからいいんだけど、めっちゃ“ぽえむ”やな。
さて!
三つ目のおもしろ石は、こちら!
「諸葛亮拝七星」
左の色の濃い部分、なんとなく昔の衣装をまとった人が手を高く掲げて拝んでいるように見えます。
右側にはいくつか点々が見えるのですが、なんとこの形が北斗七星のように並んでいます。
かの有名な《三国演義》の中に、諸葛亮が北斗星に延命祈願をするというシーンがあるそうで、そこからこの石が「諸葛亮拝七星」とか「諸葛亮拝北斗」と呼ばれるようになりました。
これら全ての石が自然にできたものというから面白いですね~。