北京暮らしを始めてみれば ふたたび

2012年1月から再び北京生活が始まりました。(前回は2003.1~2006.1)

2024.1本帰国しました。

お子様用のご本で歴史の勉強を《前編》

2021-07-21 19:34:55 | 北京暮らし いろいろ

十数年も北京に住んでいながら、恥ずかしながら中国の歴史にとんと疎い私。

 

そこで。

 

 

 

お子様向けのご本。

中国ではこういうジャンルの本が結構あるのですが、色々見比べた結果これが一番すんなりと読めて絵も好みということで購入しました。

 

 

 

 

さて、中国における「古代」ってどの時代かご存じでしょうか?

国家博物館の「古代歴史年表」では。

 

 

 

夏から1911年の清朝まで。

 

長い~!

っちゅ~か、1911年までが古代かっ!!!

 

 

ちなみに、私が学生の頃中国の歴史は「殷周秦漢・・・」と覚えたのですが、「殷」は中国では「商」となっています。

私の購入した本では、商の都「殷」と書いてありました。

 

 

 

 

 

さて、本の中身はこんな感じ。

「夏」の時代の暮らし。

 

紀元前20世紀とかはもう、内容も神話のような感じ。

 

 

 

 

一日の暮らしものどかです。

十分な食べ物が手に入らなかったり、奴隷制があったり、そんな時代でもすでに固有の暦があって一年はちゃんと12か月となっていたり。

 

 

 

秦の時代になると、私たちにも親しみのある内容が出てきます。

 

 

 

万里の長城!

 

春秋戦国の時代に敵の侵入を防ぐため「小さい長城」が造られ始めたのですが、秦の始皇帝がこれらを整備せよ!と命じてから、漢、唐、宋、明の時代にまでそのアップグレードが進められてきたのでした。

 

 

ちなみに漢の時代の長城は今・・・。

 

 

 

 

こんな状態。

 

 

今・・・と書きましたが、これは2014年7月に訪れた際の写真。

 

 

 

 

吹きっさらしの漢の時代の長城。

今はどうなっているんでしょう?

 

 

 

 

 

 

シルクロード

漢の時代、西へ西へと延びたシルクロード。

 

この写真の左側に書かれている、敦煌の玉門関。

 

 

 

こちらも2014年7月、実際に見てきました。

 

 

 

 

砂漠の中にぽつんと・・・。

 

 

 

 

 

はるかはるか昔のものが目の前にあるということに圧倒された記憶があります。

2000年もの時を一気に超えていくような。

 

 

 

では、絵本の内容に戻りましょう。

 

 

 

 

秦の始皇帝と言えばやっぱり、兵馬俑。

 

39年もの時間を経て作られた秦の始皇帝陵ですが、項羽が攻撃した際かなり破損してしまい、今も地道な修復が続けられています。

 

 

 

 

続いて登場するのは「三国」の時代。

 

 

 

 

日本でも有名な三国志ですがこちらでも大人気。

だからか、ページ数も多い!

 

 

 

かの有名な赤壁の戦い(レッドクリフ)も、見開きで!

 

 

 

曹操と諸葛亮も、堂々の見開きでじっくり解説。

 

 

 

 

曹操のページ。

有名な「望梅止渇」の逸話も。

(のどの渇きに苦しむ兵士たちに曹操が「前方には梅林があるぞ~!」と声をかけたところ、それを聞いた兵士たちは口の中に唾液があふれ士気を奮い起こした・・・というお話)

 

 

 

 

こちらは諸葛亮のページ。

もう、べた褒めです。

軍師としてだけでなく、政治家、書、絵画、文学、発明、音楽などあらゆる分野で才能を発揮して、もう完璧!!!との描写。

 

 

 

単なる年表を追った内容だけでなく、誰&何がこの国で重視されているのかも感じることができる面白い絵本。

後半へ続きます。