木蓮が終わり、雪柳が咲き始めている。タンポポも私の好きなオオイヌノフグリも咲いていた。お花がいっぱいの春がもうそこに来ている。
丸平大木人形店作 雛人形展 2020年2月15日~4月5日 ヨドコウ迎賓館
開館日/火・水・金・土・日曜日と祝日 時間/10:00~16:00
阪急芦屋川から川沿いに山側へ。開森橋の東側の急な坂を上ったところにある。
120年前、山邑太左衛門の依頼で丸平大木人形店が作ったもの。娘のために、豪商が贅を尽くして作ったもので、着物も刺繍が豪華だったり、お人形さんも品のあるお顔立ちで今見てもきれい。指先も欠けていないし、着物も色あせや虫食いもなく、大切に保存されていたのだろうなと思う。最高級の材料を使って作っていたのもあるが。
お雛さまの調度も、蚊帳があったり、お布団やふくさがあったり。碁は、碁笥(ごけ)から碁石が一つ一つ取り出せる。すごろく盤の上の巾着にはサイコロなどが入っている。貝合わせが入っている貝桶かと思ったら行器(ほかい)といって、現代の弁当箱みたいなものだった。三人官女と五人囃子ならぬ二人囃子だった。
花嫁人形は、お女中を連れている。
花観人形は、明治天皇と皇后を模したもの。今でいう創作雛人形だったらしい。明治天皇は自分を模した人形を見てにっこり笑ったので、丸平さんは、作るのを許されたと思ったとか。明治天皇を模したお人形は、誰でも作れるものではなく、腕のある一部の人しか作ることができなかったと係の人が説明していた。髪の毛は人毛と思いきや、絹糸だった。お人形それぞれ髪型が違う。毛氈に座っている両側の女人は、紫式部や和泉式部などの文を書く人だとか。何故かというと髪の結い方が簡単だかららしい。忙しくて、髪をきちんと結う暇がなかったのかな。
係の方が、「質問があればどうぞ」と言ってくださり、親切にいろいろと説明をしてくださって、よかった。
そして、雛人形に劣らず、すばらしいのは建物(旧山邑家住宅)。ライトが設計した重要文化財。1924年建設。栃木の大谷石を使っているが、関東大震災の前に運んできているので建設できたらしい。ふんだんに使われているマホガニーも外国から船便で運んできた。と、これまた贅を尽くした建物なのだ。
山邑邸は傾斜地に立っている。ライトは今まで広々とした土地で左右対称のデザインの建物をよく設計していた。しかし、山邑邸を設計したことがきっかけになったのか、傾斜地に石を取り入れた建物を設計するようになったらしい。
応接室 むき出しの大谷石の幾何学模様と天井近くの小窓の列が印象的。灯りもライト設計。
蝶番 蝶番一つもライトこだわりの設計。
お雛様が飾ってある和室の前の廊下 西日が窓にある、植物をモチーフにした銅の飾り板の影を映している
ライトは、フローリングで設計したが、やはり和室が欲しいということで、娘婿の東大の同級生である遠藤新が和室にした。ライトのデザインを壊さないようにと、欄間には、ライトの植物をモチーフにした銅板がはめ込まれている。
トイレの窓 ひし形の窓にモチーフの銅板がお洒落
お風呂 その当時、既にオール電化のおうちだったらしい。南にある阪神電車から電気を引いていたとか。蛇口をひねれば、お湯が出たとか。
4階のバルコニーから建物を見る 植物をモチーフにした銅の飾り板や幾何学模様の大谷石がよくわかる
4階のバルコニーからの眺め 当時は家もまばらで芦屋の浜が見えていたのでは?
食堂 天井のデザインや灯りとりの小窓が印象的
とにかく、すばらしいの一言。よかった。
丸平大木人形店作 雛人形展 2020年2月15日~4月5日 ヨドコウ迎賓館
開館日/火・水・金・土・日曜日と祝日 時間/10:00~16:00
阪急芦屋川から川沿いに山側へ。開森橋の東側の急な坂を上ったところにある。
120年前、山邑太左衛門の依頼で丸平大木人形店が作ったもの。娘のために、豪商が贅を尽くして作ったもので、着物も刺繍が豪華だったり、お人形さんも品のあるお顔立ちで今見てもきれい。指先も欠けていないし、着物も色あせや虫食いもなく、大切に保存されていたのだろうなと思う。最高級の材料を使って作っていたのもあるが。
お雛さまの調度も、蚊帳があったり、お布団やふくさがあったり。碁は、碁笥(ごけ)から碁石が一つ一つ取り出せる。すごろく盤の上の巾着にはサイコロなどが入っている。貝合わせが入っている貝桶かと思ったら行器(ほかい)といって、現代の弁当箱みたいなものだった。三人官女と五人囃子ならぬ二人囃子だった。
花嫁人形は、お女中を連れている。
花観人形は、明治天皇と皇后を模したもの。今でいう創作雛人形だったらしい。明治天皇は自分を模した人形を見てにっこり笑ったので、丸平さんは、作るのを許されたと思ったとか。明治天皇を模したお人形は、誰でも作れるものではなく、腕のある一部の人しか作ることができなかったと係の人が説明していた。髪の毛は人毛と思いきや、絹糸だった。お人形それぞれ髪型が違う。毛氈に座っている両側の女人は、紫式部や和泉式部などの文を書く人だとか。何故かというと髪の結い方が簡単だかららしい。忙しくて、髪をきちんと結う暇がなかったのかな。
係の方が、「質問があればどうぞ」と言ってくださり、親切にいろいろと説明をしてくださって、よかった。
そして、雛人形に劣らず、すばらしいのは建物(旧山邑家住宅)。ライトが設計した重要文化財。1924年建設。栃木の大谷石を使っているが、関東大震災の前に運んできているので建設できたらしい。ふんだんに使われているマホガニーも外国から船便で運んできた。と、これまた贅を尽くした建物なのだ。
山邑邸は傾斜地に立っている。ライトは今まで広々とした土地で左右対称のデザインの建物をよく設計していた。しかし、山邑邸を設計したことがきっかけになったのか、傾斜地に石を取り入れた建物を設計するようになったらしい。
応接室 むき出しの大谷石の幾何学模様と天井近くの小窓の列が印象的。灯りもライト設計。
蝶番 蝶番一つもライトこだわりの設計。
お雛様が飾ってある和室の前の廊下 西日が窓にある、植物をモチーフにした銅の飾り板の影を映している
ライトは、フローリングで設計したが、やはり和室が欲しいということで、娘婿の東大の同級生である遠藤新が和室にした。ライトのデザインを壊さないようにと、欄間には、ライトの植物をモチーフにした銅板がはめ込まれている。
トイレの窓 ひし形の窓にモチーフの銅板がお洒落
お風呂 その当時、既にオール電化のおうちだったらしい。南にある阪神電車から電気を引いていたとか。蛇口をひねれば、お湯が出たとか。
4階のバルコニーから建物を見る 植物をモチーフにした銅の飾り板や幾何学模様の大谷石がよくわかる
4階のバルコニーからの眺め 当時は家もまばらで芦屋の浜が見えていたのでは?
食堂 天井のデザインや灯りとりの小窓が印象的
とにかく、すばらしいの一言。よかった。