『目覚めの森の美女』

　エントリーの仕事が忙しくて、しんどい。ストレスでなにわ男子の配信を買ってしまいそうだ。ドリアイで聞いたジャニーズＷＥＳＴの「証拠」の「忙しなく叫ぶキミの心は、頑張っている証拠だよ」が心に沁みる。

『目覚めの森の美女　森と水の14の物語』ティアドラ・サリヴァン著　田中亜希子訳　東京創元社
　「シンデレラ」「白雪姫」「人魚姫」「美女と野獣」「眠れる森の美女」などよく知られたおとぎ話に現代的なひねりを加えて再話した、血と陰謀、裏切りと魅惑の匂いが漂う短編集。
　CBI最優秀児童図書賞などアイルランドのYA三賞受賞ということだが、これをティーンに読ませるのかと驚いた。ちょっとセクシーな香りが過ぎないか？　内容は、おとぎ話をアレンジした話だが、女性が受ける理不尽さを難解に皮肉を交えて言っている感じ。
　私は、表題作がお気に入り。笑ってしまった。百年も眠っていたら、チリもほこりも百年分、積もっているよねとメルヘンから現実に引き戻された感じがおもしろかった。