『限りなく繊細でワイルドな森の生活』 内藤里永子 KADOKAWA
浅間山を遠くに望む、標高1000メートルの森の中に、夏仕様の古い別荘がある。周りには家も人影もない孤立した古家。大切な人たちが50代の若さで次々亡くなっていったショックと病を抱え、失意の底にあった著者は、ここを自分の柩にする覚悟で、60代半ばから10年間、古家に独り隠れ住んだ。
いろんな人の関りや別れを静かに語る。
私が印象的だったのは、風が運んできたヤドリギ。拾って部屋中に飾るところ。また、雪の上の足跡や羽根の後も印象的だった。自然が「生きろ」と言っているかのように、沈んだ気持ちが森の生活で癒されていく感じがいい。
浅間山を遠くに望む、標高1000メートルの森の中に、夏仕様の古い別荘がある。周りには家も人影もない孤立した古家。大切な人たちが50代の若さで次々亡くなっていったショックと病を抱え、失意の底にあった著者は、ここを自分の柩にする覚悟で、60代半ばから10年間、古家に独り隠れ住んだ。
いろんな人の関りや別れを静かに語る。
私が印象的だったのは、風が運んできたヤドリギ。拾って部屋中に飾るところ。また、雪の上の足跡や羽根の後も印象的だった。自然が「生きろ」と言っているかのように、沈んだ気持ちが森の生活で癒されていく感じがいい。