「エルンスト・クライドルフ展」

「アルプスが生んだ絵本画家　エルンスト・クライドルフ展」2019.7.6－8.25　伊丹市立美術館
休館日：月曜日　開館時間：10：00～18：00
　花や虫、小人、妖精など小さな生き物が息づく絵本を描いたクライドルフ。スイスの絵本作家と言えば、フィッシャー、ホフマン、カリジェなどがうかぶが、彼らの先駆的存在である。お友達に教えてもらって行ったが、よかった。
　『バッタさんのきせつ』の「あらし」の雨の描写に、『くさはらのこびと』の「けんかするふたりのお父さんこびと」のバッタの羽が絵の枠からはみ出ているところに、浮世絵の影響を感じた。


『くさはらのこびと』より車に乗るこびとたち　馬がバッタ


『ふゆのはなし』より宴　白雪姫と7人のこびと、こびとのいとこの3人のこびととの会食

●『花のメルヘン』はじめの花　　猫柳がねこ。外国語でも猫という言葉が入っているのかな。
●『ふゆのはなし』　白雪姫の後日談。白雪姫は7年ごとに7人の小人に会いにくる。7人の小人のいとこの3人の小人が白雪姫に会いにやってくる。氷の精を驚かさないように隠れているのに帽子が丸見えだったり。積もった雪がおばけのように見える森の中をおばけに見つからないようにそっと歩く姿いたり。氷の洞窟でふざけて、氷柱から落ちてケガをしたり。白雪姫に得意のそりを見せたり。などなんとも生き生きとして、かわいらしい。
●『花を棲みかに』虫の死　　死んだ仲間を埋葬するために集まった虫たち。その上を白い蝶が幽霊のように飛んでいる。
●『庭の夢』闘鶏　　ニワトリのトサカが鶏頭など、動物と花が合体した姿が描かれる。狐のしっぽはアワ。『子どもに語るイタリアの昔話』（こぐま社）にある「やせたメンドリ」を思い出す。

　イヤリングを落としてしまう。阪急の車内で落としたのか、美術館への道で落としたのか、美術館の中で落としたのか。見つからないかもと思いつつも、ダメもとで美術館の受付で聞いたら、落とし物として届いていた！親切な方が届けて下さったとか。ありがとうございました。大好きなイヤリングだったので、見つかってよかった～。