ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『旅屋おかえり』『私の息子はサルだった』

2017-04-17 20:49:29 | 
 「関ジャム」歌詞プロデューサーのいしわたり淳治さんによる歌詞の解説がすごかった。ぼ~っと聞いていた歌詞が解説によって、すごさがわかった。
 いつか横山くんがやっているパーカッションについてやってくれないかな。ドラムの影に隠れがちで、本当に必要なのと思ってしまう、そんなパーカッションのすごさを解説してほしい。

『旅屋おかえり』 原田マハ 集英社文庫
 あなたの旅、代行します!売れない崖っぷちアラサータレント“おかえり”こと丘えりか。スポンサーの名前を間違えて連呼したことが原因でテレビの旅番組を打ち切られた彼女が始めたのは、人の代わりに旅をする仕事だった―。満開の桜を求めて秋田県角館へ、依頼人の姪を探して愛媛県内子町へ。おかえりは行く先々で出会った人々を笑顔に変えていく。
 題名が「何やねん?」と言う感じだったが、「おかえり」は丘えりかさんの愛称と掛けていたのね。悪い人は出てこないし、おかえりは何事にも真っすぐだし、ぬくもりのあるお話。ちょっぴり涙も出た。

『私の息子はサルだった』 佐野洋子 新潮社
 お子さんのことを書いたエッセイ。2010年に佐野洋子さんが亡くなった後、2015年に発行される。
 元気なお子さんたちとそれをあたたかいまなざしで見つめる母親。息子さんと友達たちの言動はおもしろいし、母親からは深い愛情を感じる。しかし、「あとがきのかわり」にあるように書かれる息子の立場ではたまったものじゃないだろう。だが、息子さんが達観してくれたから、エッセイが世に出た。「感涙必至」は、大げさではあるが、「愛する者」「あとがきのかわり」の最後の4.5行が母と息子の往復書簡のようで、私の心に温かいものが流れ、後味がよかった。
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