ワンコ(多部未華子)&キリ(手越祐也)の若手コンビはカップルを装い、元妻と密会する容疑者=中村に近づきますが、あまりに動きと服装が不自然なもんでw、すぐにバレちゃいます。
逃走する中村を追って颯爽と走るキリ&ワンコ! 『太陽にほえろ!』ばりの華麗なる追跡&格闘が見られるかと思いきや、肝心なところでキリは下痢に襲われて撃沈w
一方のワンコも、オシャレ優先の服装(ヒール履き)ゆえに土手の斜面で足を挫きw、あえなく中村を取り逃がしちゃいます。2人ともポンコツとしか言いようがありませんw
「馬鹿野郎ーっ! お前らクビだぁーっ! 北海道に飛ばしてやるーっ!!」
ボス(升 毅)のお怒りもごもっともで、仲間の刑事たちも「今回ばかりは同情出来ねぇな」と冷たい態度。手柄を焦って応援を呼ばなかった報いです。
自宅謹慎を命じられたワンコは、家に遊びに来た親友の交通課婦警=琴美(渡辺直美)に愚痴をこぼします。包帯を巻いたワンコのナマ足が痛々しくもセクスィ~ですw
「網走あたりかなぁ……函館がいいんだけど、希望なんて聞いてくれないよね?」
「一子、警察官っていうのは地方公務員なんだよ? 飛ばされたとしても都内だよ」
「えっ、そうなの? 良かったぁ~」
「言っとくけど、八丈島も小笠原も東京都だよ」
「えっ……」
小笠原諸島へは移動手段が船しか無く、都心から24時間以上かかるんだそうですw
「飛ばされたら、私達の友情もお終いね」
本気だか冗談だか判んない琴美の毒舌。まだ当時はマイナーだった渡辺直美さんの活かし方もまた絶品。
と、そこにコマさん(吹越 満)とヤナさん(大倉孝二)が見舞い……と言うよりコマさんの姪っ子=ありさ(志村玲那)の働きぶりを伺いに来ます。
その瞬間にまず眼を輝かせたのは琴美。交通課婦警の間じゃコマさんが大人気のようです。そして、琴美の姿を捉えたヤナさんの眼もまた、ギンギラギンに輝きます。
「あ、どうも。例のボクです」
実にどーでもいい三角関係ですw
もんじゃ焼きをご馳走になりながら、コマさんは中村の元妻子についてワンコから聞き出します。
「という事は、その娘を張り込んどけばマルヒ(被疑者)を逮捕出来るって事か」
それを聞いて、中村と同じ境遇(離婚し、幼い子供となかなか会えない)ヤナさんが人間味のある一面を見せます。ただの変態じゃなかったんですねw
「それじゃ子供の前で逮捕する事になりますよ? やめましょうよ! 子供が可哀想ですよ!」
「ヤナ。殺された斎藤さんには2人の子供がいたんだよ。その子たちの為にも、チャンスがあればどんな状況でも捕まえる。お前は何年デカやってんだ?」
「……はい」
「ま、そういう状況は避けたいがな……」
翌日、中村が乗り捨てた車が発見され、警察犬ミハイル号の出番となります。キリもワンコも駆けつけますが、謹慎中の身ゆえ捜査には参加させてもらえません。
だけどワンコもキリも自分のミスを何としてでも挽回したい。特に今回ええとこ無しのキリは、藁にもすがりたい想いです。
「ワンコ……嗅げ!」
肉まんの一件が身に染みたのか、ついにキリもワンコの嗅覚を認めたようです。
「はい!」
それが嬉しかったのか、ワンコは普段にも増して力強く、車に残った中村の匂いを嗅ぎまくるのでした。
「あっちです!」
↑ これもワンコの決め台詞の1つ。ワンコが指差す方向には、先に動き出したミハイル&田村さん(田口トモロヲ)の姿が見えます。負けてはいられません。
捻挫でマトモに歩けないワンコに背を向け、キリは跪きます。
「えっ、おぶってくれるんですか?」
「俺は匂いを追えない」
「共同作業ですね!」
「重いなまったく」
「急いで下さい!」
すぐ上から目線で物申すワンコって、ある意味「ドS刑事」ですよねw 日テレのスタッフは多部ちゃんの本質をよく解っていらっしゃるw
ところが、中村は路線バスに乗って移動したらしく、バス停でミハイルの動きが止まっちゃいました。
「匂いが消えてます!」
同じく匂いを見失ったワンコを見て、田村さんニンマリw 警察犬係の心優しい田村さんは、ミハイルがワンコに負けて傷つく姿を見たくないんですよね。
だけどワンコ&キリは、めげずに追跡を続行します。中村じゃなくて、その娘である涼子(大森絢音)の匂いをワンコがキャッチしたのでした。
「ストップ!」
ワンコが指差す先には、神社へと続く長~い坂道が。
「嘘だろ? これ登れってか!?」
「早く!」
やっぱりワンコはドS刑事ですw
ヘロヘロになりながら登った甲斐あって、神社には涼子にプレゼントを渡す中村の姿がありました。
「応援、呼びますか?」
「いや、俺……俺たちで逮捕しよう」
「私たち、2人で?」
「お前、ヘンな意味じゃねえからな」
ほんとポンコツなコンビだけどw、それだけに何だか可愛くて、応援したくなっちゃいます。
「……でも、涼子ちゃんがいます」
ためらってる間にワンコのケータイが『太陽にほえろ!メインテーマ』(着信音)を奏で、今回もアッサリ気づかれちゃうポンコツコンビw
「あっ、お姉ちゃん!」
涼子の前じゃ中村も逃げるワケにはいきません。
「ごめんな。お姉ちゃん、ベンチに座りたいみたいなんだ。連れて行ってあげてくれる?」
「うん、いいよ」
機転を利かせたキリは、涼子を中村から引き離すことに成功します。
「下手な事をしないで下さい。涼子ちゃんの前で手錠を掛ける事になります」
「…………」
かくして、キリはその場で中村を逮捕せず、ゆっくり父娘の時間を過ごさせる道を選択します。
「自首するって約束した。俺は信じるぞ」
「……いいと思います」
「 !? なんだよ、その上から目線!」
「中村さん、嘘ついてません」
「匂いで判ったのか?」
「いえ。デカのカンです」
「その台詞な、百年早いっ!」
自分で手柄を立てる事ばかりに気を取られてたキリが、ライバルのワンコを受け入れた上、犯人に温情をかけるという、人間としての成長を見せてくれました。
かくして涼子と楽しい時間を過ごした中村が、キリとの約束を守ってちゃんと自首した事を、ワンコは拘置所のガラさん(佐野史郎)に報告します。
「そうか、いい解決だったな。デカはホシを挙げてナンボだけどな」
「ホシは挙げたいです。でも所轄にいる時、先輩に教えてもらった事があります。物を盗もうとしてるヤツを見つけたら、盗んでいる最中じゃなく、盗み終わってから捕まえろって」
「間違ってる」
「ですよねぇ。その時、警察って怖いなあって思ったんです。自分でホシを作れるから」
「…………」
その言葉を聞いたガラさんの表情に翳りが見えたんだけど、ポンコツなもんでワンコは気づきませんw 初回で同僚たちに逮捕されちゃったガラさんですが、あの事件にはまだ何か裏がありそうです。
「しかし、そこの2人!!」
ともかく事件は解決したと言うのに、ボスはまたワンコとキリを槍玉に上げます。
「えっ、私たち?」
「一緒くたかよ……」
「お前たちは本当に働かなかったな。マジで小笠原送るよ?」
「ボス! キリさんは頑張っ……」
「ワンコ、よせよ」
どうやらキリは、少しでも中村の罪が軽くなって涼子に早く会えるよう、自分が自首を勧めた事は報告してないみたいです。
キ リ「それよりボス、ワンコに必要経費を落としてやって下さい」
ボ ス「じょ、冗談じゃな……」
ワンコ「さっき経理に回して来ましたよ」
ボ ス「ホワッチャ!?」
キ リ「グッジョブ!!」
楽しそうにハイタッチを交わすワンコ&キリを見て、13係の仲間たちが疑惑の眼を向けます。
チャンコ「お前ら、張り込みの時に何かあったな?」
キ リ「はぁ? 何もありませんよ! お前も何か言えよ!」
ワンコ「キリさんの汗、デカの匂いがします!」
キ リ「はあ?」
ボ ス「何がデカの匂いだ。その台詞、百年ぐらい早いぞ!」
すっかりワンコもチームに溶け込み、いよいよ13係のホームドラマ的な雰囲気が出来上がって来ました。
ワンコ「さぁ~、今日は呑むぞぉ~!」
また呑むんですか?w
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