ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『デカワンコ』#03―2

2018-11-26 11:26:27 | 多部未華子









 
ワンコ(多部未華子)&キリ(手越祐也)の若手コンビはカップルを装い、元妻と密会する容疑者=中村に近づきますが、あまりに動きと服装が不自然なもんでw、すぐにバレちゃいます。

逃走する中村を追って颯爽と走るキリ&ワンコ! 『太陽にほえろ!』ばりの華麗なる追跡&格闘が見られるかと思いきや、肝心なところでキリは下痢に襲われて撃沈w

一方のワンコも、オシャレ優先の服装(ヒール履き)ゆえに土手の斜面で足を挫きw、あえなく中村を取り逃がしちゃいます。2人ともポンコツとしか言いようがありませんw

「馬鹿野郎ーっ! お前らクビだぁーっ! 北海道に飛ばしてやるーっ!!」

ボス(升 毅)のお怒りもごもっともで、仲間の刑事たちも「今回ばかりは同情出来ねぇな」と冷たい態度。手柄を焦って応援を呼ばなかった報いです。

自宅謹慎を命じられたワンコは、家に遊びに来た親友の交通課婦警=琴美(渡辺直美)に愚痴をこぼします。包帯を巻いたワンコのナマ足が痛々しくもセクスィ~ですw

「網走あたりかなぁ……函館がいいんだけど、希望なんて聞いてくれないよね?」

「一子、警察官っていうのは地方公務員なんだよ? 飛ばされたとしても都内だよ」

「えっ、そうなの? 良かったぁ~」

「言っとくけど、八丈島も小笠原も東京都だよ」

「えっ……」

小笠原諸島へは移動手段が船しか無く、都心から24時間以上かかるんだそうですw

「飛ばされたら、私達の友情もお終いね」

本気だか冗談だか判んない琴美の毒舌。まだ当時はマイナーだった渡辺直美さんの活かし方もまた絶品。

と、そこにコマさん(吹越 満)とヤナさん(大倉孝二)が見舞い……と言うよりコマさんの姪っ子=ありさ(志村玲那)の働きぶりを伺いに来ます。

その瞬間にまず眼を輝かせたのは琴美。交通課婦警の間じゃコマさんが大人気のようです。そして、琴美の姿を捉えたヤナさんの眼もまた、ギンギラギンに輝きます。

「あ、どうも。例のボクです」

実にどーでもいい三角関係ですw

もんじゃ焼きをご馳走になりながら、コマさんは中村の元妻子についてワンコから聞き出します。

「という事は、その娘を張り込んどけばマルヒ(被疑者)を逮捕出来るって事か」

それを聞いて、中村と同じ境遇(離婚し、幼い子供となかなか会えない)ヤナさんが人間味のある一面を見せます。ただの変態じゃなかったんですねw

「それじゃ子供の前で逮捕する事になりますよ? やめましょうよ! 子供が可哀想ですよ!」

「ヤナ。殺された斎藤さんには2人の子供がいたんだよ。その子たちの為にも、チャンスがあればどんな状況でも捕まえる。お前は何年デカやってんだ?」

「……はい」

「ま、そういう状況は避けたいがな……」

翌日、中村が乗り捨てた車が発見され、警察犬ミハイル号の出番となります。キリもワンコも駆けつけますが、謹慎中の身ゆえ捜査には参加させてもらえません。

だけどワンコもキリも自分のミスを何としてでも挽回したい。特に今回ええとこ無しのキリは、藁にもすがりたい想いです。

「ワンコ……嗅げ!」

肉まんの一件が身に染みたのか、ついにキリもワンコの嗅覚を認めたようです。

「はい!」

それが嬉しかったのか、ワンコは普段にも増して力強く、車に残った中村の匂いを嗅ぎまくるのでした。

「あっちです!」

↑ これもワンコの決め台詞の1つ。ワンコが指差す方向には、先に動き出したミハイル&田村さん(田口トモロヲ)の姿が見えます。負けてはいられません。

捻挫でマトモに歩けないワンコに背を向け、キリは跪きます。

「えっ、おぶってくれるんですか?」

「俺は匂いを追えない」

「共同作業ですね!」

「重いなまったく」

「急いで下さい!」

すぐ上から目線で物申すワンコって、ある意味「ドS刑事」ですよねw 日テレのスタッフは多部ちゃんの本質をよく解っていらっしゃるw

ところが、中村は路線バスに乗って移動したらしく、バス停でミハイルの動きが止まっちゃいました。

「匂いが消えてます!」

同じく匂いを見失ったワンコを見て、田村さんニンマリw 警察犬係の心優しい田村さんは、ミハイルがワンコに負けて傷つく姿を見たくないんですよね。

だけどワンコ&キリは、めげずに追跡を続行します。中村じゃなくて、その娘である涼子(大森絢音)の匂いをワンコがキャッチしたのでした。

「ストップ!」

ワンコが指差す先には、神社へと続く長~い坂道が。

「嘘だろ? これ登れってか!?」

「早く!」

やっぱりワンコはドS刑事ですw

ヘロヘロになりながら登った甲斐あって、神社には涼子にプレゼントを渡す中村の姿がありました。

「応援、呼びますか?」

「いや、俺……俺たちで逮捕しよう」

「私たち、2人で?」

「お前、ヘンな意味じゃねえからな」

ほんとポンコツなコンビだけどw、それだけに何だか可愛くて、応援したくなっちゃいます。

「……でも、涼子ちゃんがいます」

ためらってる間にワンコのケータイが『太陽にほえろ!メインテーマ』(着信音)を奏で、今回もアッサリ気づかれちゃうポンコツコンビw

「あっ、お姉ちゃん!」

涼子の前じゃ中村も逃げるワケにはいきません。

「ごめんな。お姉ちゃん、ベンチに座りたいみたいなんだ。連れて行ってあげてくれる?」

「うん、いいよ」

機転を利かせたキリは、涼子を中村から引き離すことに成功します。

「下手な事をしないで下さい。涼子ちゃんの前で手錠を掛ける事になります」

「…………」

かくして、キリはその場で中村を逮捕せず、ゆっくり父娘の時間を過ごさせる道を選択します。

「自首するって約束した。俺は信じるぞ」

「……いいと思います」

「 !? なんだよ、その上から目線!」

「中村さん、嘘ついてません」

「匂いで判ったのか?」

「いえ。デカのカンです」

「その台詞な、百年早いっ!」

自分で手柄を立てる事ばかりに気を取られてたキリが、ライバルのワンコを受け入れた上、犯人に温情をかけるという、人間としての成長を見せてくれました。

かくして涼子と楽しい時間を過ごした中村が、キリとの約束を守ってちゃんと自首した事を、ワンコは拘置所のガラさん(佐野史郎)に報告します。

「そうか、いい解決だったな。デカはホシを挙げてナンボだけどな」

「ホシは挙げたいです。でも所轄にいる時、先輩に教えてもらった事があります。物を盗もうとしてるヤツを見つけたら、盗んでいる最中じゃなく、盗み終わってから捕まえろって」

「間違ってる」

「ですよねぇ。その時、警察って怖いなあって思ったんです。自分でホシを作れるから」

「…………」

その言葉を聞いたガラさんの表情に翳りが見えたんだけど、ポンコツなもんでワンコは気づきませんw 初回で同僚たちに逮捕されちゃったガラさんですが、あの事件にはまだ何か裏がありそうです。

「しかし、そこの2人!!」

ともかく事件は解決したと言うのに、ボスはまたワンコとキリを槍玉に上げます。

「えっ、私たち?」

「一緒くたかよ……」

「お前たちは本当に働かなかったな。マジで小笠原送るよ?」

「ボス! キリさんは頑張っ……」

「ワンコ、よせよ」

どうやらキリは、少しでも中村の罪が軽くなって涼子に早く会えるよう、自分が自首を勧めた事は報告してないみたいです。

キ リ「それよりボス、ワンコに必要経費を落としてやって下さい」

ボ ス「じょ、冗談じゃな……」

ワンコ「さっき経理に回して来ましたよ」

ボ ス「ホワッチャ!?」

キ リ「グッジョブ!!」

楽しそうにハイタッチを交わすワンコ&キリを見て、13係の仲間たちが疑惑の眼を向けます。

チャンコ「お前ら、張り込みの時に何かあったな?」

キ リ「はぁ? 何もありませんよ! お前も何か言えよ!」

ワンコ「キリさんの汗、デカの匂いがします!」

キ リ「はあ?」

ボ ス「何がデカの匂いだ。その台詞、百年ぐらい早いぞ!」

すっかりワンコもチームに溶け込み、いよいよ13係のホームドラマ的な雰囲気が出来上がって来ました。

ワンコ「さぁ~、今日は呑むぞぉ~!」

また呑むんですか?w
 

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