☆第50話『少女の叫び』(1980.9.28.OA/脚本=峯尾基三/監督=宮越 澄)
古いドラマを観てると、意外な方がゲスト出演されてて驚く事がよくあります。この『西部警察』第50話には当時13歳の内海和子さんが出ておられました。
内海和子さんは'80年代後半に一世を風靡した、集団アイドルグループの元祖「おニャン子クラブ」会員番号13番、最初期中心メンバーの1人だった方です。
元々は児童劇団に所属する子役さんで、『超人バロム・1』『愛の戦士レインボーマン』『仮面ライダー・スーパー1』等の特撮ヒーロー物や、『特捜最前線』第188話にもゲスト出演されてました。
どうやら今回の『西部警察』が子役として最後のお仕事だったらしく、高校受験を機に芸能活動を休止し、卒業後にフジテレビの新番組『夕やけニャンニャン』のオーディションを受け、第1回から出演される事になったそうです。
子役で鍛えただけあって演技力や歌唱力には定評があり、可愛さだけで売ってるイメージが強かったおニャン子の中で、実力で勝負する数少ないメンバーとして注目されてました。
おニャン子クラブ卒業後はタレント活動と並行してカーレーサーとしてもご活躍。ヌード画像は26歳頃に撮られた写真集から。とても立派なお尻をされてます!
さてドラマの内容ですが、目の前で強盗犯(福本清三)に父親を殺された少女(内海さん)がショックで前後の記憶を失い、鬼の大門団長(渡 哲也)があえて事件と向き合わせることで、彼女の記憶を取り戻そうとするお話。
冒頭で足をナイフで刺され2階から転落するわ、病室に時限爆弾を仕掛けられ更に重傷を負うわ、極秘で河口湖のペンションに避難してもまた襲われるわで、とにかく内海さんが悲惨な目に遭い続けます。
だから、非力な少女をろくに守ってやれない大門軍団がアホみたいに見えちゃうんですよね。別に知能犯ってワケでもない敵に裏をかかれてばっかりで。
特に、ずっと少女に付き添ってるリュウ(加納 竜)のマヌケさが、なまじ顔が整ってるだけに際立ちますw
ペンションでは犯人に電話線を切られ、携帯電話も無い時代ですから車の無線しか使えないって事で、少女を部屋に1人残して出て行っちゃうんですよね。完全に犯人の思う壺。
しかも「何かあったらこれを使え」って、自分の拳銃を彼女に預けちゃう。中学生の女の子がいきなり拳銃なんか渡されても使えるワケがない!
案の定、その拳銃を犯人に奪われて絶体絶命。そりゃそうなるやろw で、いつも通りスーパーマシンで駆けつけた大門団長が少女を救い、いつも通り1人でカッコ良く犯人をフルボッコ。
『西部警察』って、どの刑事が主役であろうと、一番の見せ場は必ず団長が独り占めするんですよねw そのルールだけは絶対に破られないもんで、展開が100%予測出来ちゃうw 『水戸黄門』と同じで、その安心感こそが高視聴率の秘訣なんでしょうけど。
で、最後にリュウが少女に「早く笑顔を取り戻すんだよ」って、思いっきり二枚目を気取りながら言うんだけど、お前がマヌケやから酷い目に遭うんやろ!ってw ほんと顔が整ってるぶん無能感がハンパないw
とまあ、ツッコミどころ満載なのがまた『西部警察』の楽しさだったりするんですよね。ストーリーはあって無いようなもんなので、レビューを書くのもラクですw
ただ1ヶ所だけ感動したのが、団長にフルボッコにされる場面における、福本清三さんのやられっぷり。とにかく動きが速くて、シャープかつダイナミック!
元々シャープな渡哲也さんのアクションが、福本さんの受けによって更に速く見えちゃう。それで主役の強さがより際立ちますから、福本さんが「やられ役」「斬られ役」だけでスターになられた理由がホントよく解ります。
あとはやっぱり、冒頭からラストまでずっとパジャマ姿の内海和子さん。ブラジャーが見える場面もあり、ファンにとってお宝満載のエピソードと言えましょう。
画像にどアップで写ってる「足の裏」も、内海さんのです。裸足で逃げ回った直後なもんでドロドロに汚れてますが、もしかするとフェチな方にはかえって喜ばれるかも?と思い、試しに載せてみましたw どうでしょう?
別のダメな部分として、加入して間もない頃は単独行動が目立ちましたよね(--;)初登場時にスタンドプレーは絶対ダメだって団長からぶん殴られてるのに(((^^;)
でもリュウが好きです(笑)
ジョーは演じる御木裕さんの演技力がかなりアレだったのでw、リュウの方が安心して観てられましたね。