









初回を観て、想定外の面白さと多部ちゃんの演技に衝撃を受けた私ですが、更にこの第2話を観た時には、演技うんぬんを超えて1人の女性として、自分が多部ちゃんに「萌えている」事実にも気づかされました。
今あらためて観ても、とにかく多部ちゃんの表情や動き、そして声に眼と耳が釘づけになります。ゆえに画像も多部ちゃんオンパレードになっちゃう事をお許し下さいw
☆第2話『狙われた婦警さん』
(2011.1.22.OA/脚本=伴 一彦/演出=中島 悟)
本庁の刑事さん達には「在庁番」という、所轄署からお呼びがかかるまで待機するだけの日があるそうで、刑事部捜査一課第八強行犯捜査殺人捜査第13係のメンバー達も今回はその状態。
数々の刑事ドラマを観て来た私ですが、在庁番なんて言葉は『デカワンコ』で初めて聞いたように思います。刑事部屋でただ待機してるだけじゃドラマになりませんからw、普通の番組には出て来ない設定です。
だけど『デカワンコ』は普通じゃない。何しろ最終回をまるまる慰安旅行記に費やしちゃった番組ですからねw すっかり事件(謎解き)が主役の捜査ドラマが主流になってる中、本当の意味での刑事ドラマ(あくまで刑事が主役)である『デカワンコ』ならではの作劇です。
それはともかく、やる気満々な花森一子=ワンコ(多部未華子)にとって、在庁番なんか退屈以外の何ものでもありません。
仕方なく、親友の交通課婦警=琴美(渡辺直美)と一緒に柴又を散歩し、琴美が「私のパワースポット」だと言う寅さんの銅像を参詣しますw
葛飾の下町が舞台に設定された事も、このドラマの癒し効果を倍増させてますよね。原作マンガは普通に都心部が舞台だったように記憶します。
で、幼い兄妹が迷い犬の「さくら」を探して欲しいとワンコに懇願して来ます。皆さんご存知でしょうけど「さくら」ってのは寅さんの妹と同じ名前です。
警察犬にも匹敵するらしい自慢の嗅覚を駆使し、あっさり「さくら」を見つけるワンコですが、ついでにそこで他殺死体まで発見しちゃう。
すぐさま所轄署の捜査員たちが駆けつけ、殺人事件と断定された時点で在庁番の13係にもお呼びがかかります。
「ワンコ、お前なんで此処にいるんだ?」
「第一発見者ですぅ~」
死体を見つけた時に気絶しちゃったワンコは、いちおう殺人捜査課の刑事ですw それにしても泣きの入った多部ちゃんの表情がいちいち可愛くて、萌えますw
「早引きしてもいいですか?」
「バカ、刑事の仕事ナメんなよ」
「やっぱり!」
更に警察犬のミハイル号も駆り出されますが、歓迎するワンコをなぜかミハイルは無視します。第1話で嗅覚競争をして以来、ミハイルはワンコをライバル視してるんですねw
今回も犯人のものと思われる足跡から、競い合うように匂いを追跡し、ミハイルは被害者の杉田教諭が勤めてた小学校に辿り着き、ワンコは凶器と思われるナイフを発見します。
そして捜査の結果、被害者と金銭トラブルで揉めてた同僚教諭=佐久間が容疑者として浮上するのですが……
「違う……匂いが違う」
取り調べを受ける佐久間教諭の匂いを嗅いで、真犯人は他にいると主張するワンコ。だけど彼女の嗅覚をまだ信じてない13係の仲間たちは、ちっとも相手にしてくれません。
意気消沈するワンコですが、買い物に行ったスーパーのアルバイト店員=大林(水橋研二)の匂いを嗅いで愕然とします。それは、犯人の足跡と同じ匂いなのでした。
「大林さん、杉田先生殺したでしょう!」
単刀直入にも程があるワンコの職務質問にw、顔色1つ変えない大林は逆に怪しいです。
「なに言ってるんですか、ヘンなこと言わないで下さい。通報しますよ」
「どこに?」
「警察」
フッと鼻で笑いながら警察手帳を出そうとするワンコですが……
「しまった、普段着だ!」
「出てって下さい」
あっさり追い出されたワンコは、素早くロリータピンクのケータイで大林の姿を写メすると、実に素晴らしい「どや顔」を披露しますw(画像7番目)
あんな顔が出来る女優さんが、他にいるでしょうか?w 男優さんでもジム・キャリー位しか見当たりませんw だから多部ちゃんだけはいくら見てても飽きないし、もっとコメディーで使わなきゃ勿体無いって言うんです。
それはともかく、今回も残念ながら13係の仲間たちは誰も信じてくれません。唯一、ワンコの能力を認めてくれた先輩刑事の五十嵐=ガラさん(佐野史郎)は現在、殺人容疑で拘置所のオリの中w
「君の嗅覚の鋭さはみんなが認めたと思っていたんだが……」
「私もそう思ってました」
拘置所の面会室で、ワンコはガラさんにいきさつを伝えます。例え殺人犯だとしても、ワンコにとってガラさんは刑事としての師匠であり、良き相談相手なのです。(レクター博士&クラリス捜査官のパロディ?)
「しかし匂いが証拠にならないのも事実だ。匂い以外の証拠を掴まないと」
匂い以外の手がかりと言えば、犯行時に「邪魔をするな」という男の声が聞こえたという通行人の証言だけ。そんな捜査情報を殺人容疑者にペラペラ喋って良いのでしょうか?w
「大林は杉田先生に何を邪魔されたんでしょうか?」
「考えるな、調べろ。鼻だけじゃない、眼、耳、手、足、口、全部使って調べて調べて調べ尽くせ。考えるのはその後だ」
「はい!」
ジーパン刑事のテーマが流れ、ワンコの捜査が再開されます。そして、殺された杉田教諭の勤務先である小学校のフェンス越しに、校庭を見つめる大林の姿を目撃するのでした。
「琴美……?」
大林の視線の先には、明後日に行われる自転車教室の準備で、女性教師(原 史奈)と打ち合わせする琴美の姿がありました。もしかすると、大林の狙いは琴美?
その話をワンコから聞いて、琴美は以前から彼の視線を感じていたと言い出します。以下、ワンコと琴美の会話ですが、琴美を演じてるのが渡辺直美さんである事を念頭に置いてお読み下さいw
「ストーカー?」
「罪な女? わたし」
「…………」
「そっか! 邪魔するなっていう犯人の声! あいつ、私に一目惚れして近づこうとした。それに気づいた杉田先生が警告した。あの美女に手を出すなって」
「…………」
「だから邪魔するなって、あいつキレたんだ。なるほどねーっ!」
「…………」
黙って聞いてる多部ちゃんの表情が、実にビミョーで可笑しいですw
何か違和感を覚えながらもw、とにかくワンコは大林を尾行します。大林は仕事帰りにホームセンターで木炭や肥料、硫黄粉末などを買い集めると、安アパートに帰宅します。
「ちぇっ、張り込むか……」
ちぇって言いながら、嬉しさを隠せないワンコの表情がまた、可笑しくて素晴らしいですw
小学生の頃から『太陽にほえろ!』にハマってた私は、友達とよく「尾行ごっこ」や「張り込みごっこ」をしたもんですが、刑事ドラマに憧れて刑事になったワンコにとっても、尾行や張り込みはそれと同じ感覚なんでしょう。
そういうニュアンスを、表情と台詞回しだけで的確に伝えてくれる多部ちゃんの演技が本当に素晴らしい!
やっぱり多部未華子を主役にキャスティングしなかったら『デカワンコ』は成功しなかったって、あらためて思います。いやぁホント、愛してますw
(つづく)
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