さて、恥ずかしながら私のトイガン・コレクションを紹介していきたいと思います。第1弾はMGC社'70~'80年代の大ヒット商品「COLTローマンMk-III 357マグナム」モデルガンです。
上がABS(強化プラスチック)製2インチのOLDタイプ、下が同じくABSのNEWタイプ。バレル(銃身)の形状が違います。ホルスターはMGC純正の物。
以前の記事にも書いた通り、私のフェイバリット・モデルガンが上の2インチOLDタイプ。その理由も反復になりますが、昭和ドラマの刑事さんたちが皆、このモデルを使ってたから。大ヒットした理由もそこに尽きるでしょう。
ドラマで重宝された理由もいつぞや書いた通りで、シンプルなルックスと携帯性の良さがいかにも私服刑事用っぽいのと、故障や不発が極めて少ない頑丈さが過酷な撮影現場にピッタリだったこと。
コクサイ製のローマンはすぐに壊れたけど、このMGC製はホント驚異的なほど頑丈でした。同じMGC製でもCOLTパイソンは故障も不発も多かったし、そもそもモデルガンってのは壊れて当たり前と思わなきゃいけない、デリケートな精密模型なんです。だからMGCローマンの頑丈さは奇跡の産物と言っても過言じゃない。
MGCローマンの4インチモデル(ABS)です。銃身の長さだけじゃなく、グリップの形状も2インチとは異なってます。『太陽にほえろ!』でロッキー刑事(木之元 亮)が顔を毛むくじゃらにしながら愛用し、後番組『ジャングル』では八坂署の制式拳銃に採用されました。
元から付いてるグリップはプラスチック製だけど、これまでご紹介した三挺は全て木製グリップに換えてあります。
これらの木グリはメーカー製ではなく、ネットオークションで入手した手作り製品。メーカー製よりクオリティーが高く、家具用の高級木材が使われてる上、左右の木目がぴったり合ってる!
銃本体の値段(発売当時)よりも高かったりするけどw、最近はメーカーの量産品も同じくらいの値がついてますから、こっちの方が断然お買い得。
私はモデルガンのコレクターであると同時に、木グリのコレクターとも言えるくらい、交換可能なグリップは出来る限り木製に換えてます。
なぜなら木の手触りと匂いに癒しを感じるから、みたいなことを前に書きましたけど、もう1つ付け加えると「音」も良くなるんですよね、プラ製を付けてるのよりずっと。特にMGC製Mk-IIIシリーズ(ローマン、トルーパー)の音はピカイチ!
何の音かと言えば、撃鉄を起こしたり男根を出し入れしたりする時の音。あっ、男根じゃなくて弾倉(シリンダー)でした。唐突に下ネタを挿入してすみませんw だけど拳銃は男根のメタファ―とも言われますから裏筋は通ってます。裏は余計か。
ところでMGCローマンのグリップは底面が独特の(フレームが途中から隠れてる)デザインなんだけど、実銃はこのパイソンみたいな普通の(フレームが途切れない)デザインらしいです。
さらにマニアックな話になりますが、ローマンのグリップは2インチが丸っこい「ラウンドバット」、4インチが末広がりの「スクエアバット」の形状になってて、本来ならフレームもそれに合わせて形状が違ってる筈なんだけど、MGCは製作コストを下げるため同じフレームを共用すべく、ラウンドバットにもスクエアバットにも対応できるデザインを独自に編み出した……のではないかと勝手に推測してます。銃に興味がない方には全く伝わってないですよねm(__)m
要するにそこは実銃とかけ離れてるワケだけど、私にとってのCOLTローマンは昭和ドラマで使われてたMGCローマンですから、あくまでこれがリアル。これこそがホンモノなんです。
さて、すでに3挺のローマンが登場してるワケですが、それだけじゃ満足しないのがコレクターという生きもの。お気に入りの銃にはとことんこだわります。
このOLDタイプ2インチは'90年代に開発された「ヘビーウェイト」素材によるもの。ABSに鉄粉を混入させることで、プラスチックでありながらスティールに近い重量を実現させ、ガンブルー液で染めることも可能になった画期的な製品です。
確か最初にヘビーウェイトで発売されたのがNEWタイプのローマン2インチと4インチで、当初はグレーの地肌にパーティングラインが残ったまんまという素っ気ない仕様だったけど、それでも大ヒット。瞬く間にモデルガンはヘビーウェイト素材が主流となり、つや消しブラックで塗装されるようになってから満を持して発売されたのが、この2インチOLDタイプ。これを機に「ローマン・クラシック」と呼ばれるようになりました。
画像のはMGC純正の木グリと交換してあるけど、オリジナルはグリップもヘビーウェイト素材。重量アップは確かに魅力だけど、鉄が混じってるだけに冬場に持つと冷たいんですよねw 木グリの温かみが好きな私からすれば、グリップまで重くしなくてもいいよ!って言いたくなります。
同じつや消し塗装なんで違いが判りにくいけど、これはMGC社が店じまいし、タイトー社が販売を引き継いだ後にリバイバル発売された、ABS製のローマン2インチOLDタイプ。最初にご紹介した旧ABSよりも刻印がリアルになり、作動もスムーズに改良されてます。
グリップは木製じゃなくてオリジナルのABS。手が小さい私には、実はこれがいちばん握り易かったりしますw(木製のはやや肉厚なんですね)
発売順が前後しますが、この2インチNEWタイプと4インチのローマンは、MGC社が末期に開発&発売したSRH(スーパー・リアル・ヘビーウェイト) シリーズのモデルガン。
従来のヘビーウェイトより更に鉄分の比重がアップ、ほとんど金属製と変わんない重量が実現した上、外観も金属感が増してまさにスーパーリアル! だったのですが、案の定と言うべきか銃刀法規制の対象となり、短命に終わっちゃいました。
このSRHシリーズは衝撃に弱いという弱点もあり、落としたりしようもんならすぐに割れちゃう。それも短命に終わった理由かも知れません。画像じゃ判らないけど、上のSRH2インチはトリガーガードの根っこが割れたのを瞬間接着剤で修復した跡がくっきり残ってます。
私はそんなヘマは絶対しないけど、かつて映像業界で低予算のアクションドラマを演出した際、制作費を抑えるため銃器類はマイコレクションを提供したワケです。で、物の価値を知らないアホのADがうっかり、大事なSRHローマンを床に落としやがった。その当時はコレクション熱が冷めてたから「ああ、いいよいいよ」で許したけど、今ならハイパー激怒して弁償させるに決まってますw
ちなみにそのドラマで主演したのは、当時ブレイク真っ最中だったアイドル歌手の松浦亜弥さん。この2インチも4インチも彼女が手に持ったことは密かな自慢だったりします。
最後に珍品をご紹介。ほんの一瞬しか市場に出なかった、COLTローマンの「PPCカスタム」です。
2インチNEWタイプにカスタムパーツを「被せて」ネジで固定するという代物で、私はカスタムパーツだけ買って既に持ってた2インチに装着し、黒鉄スプレーで色を統一させました。
完成品で売られてたモデルにはオーバーサイズのラバーグリップが付いてたけど、前述の通りオリジナルのグリップが私には一番しっくり来るので、それもあってカスタムパーツのみ購入した次第です。
このモデルはネットオークションでも見たことが無く、もし出品したら相当な値が付くかも知れません。が、よっぽど金に困らない限り、私はコレクションを売る気はサラサラありません。
こんなに同じような物をいっぱい持ってても、1つ1つに強い愛着があるワケです。それがコレクターって人種なんですよね。ほんと困ったもんですw
でも、こう言ったおもちゃは夢やロマンを感じますね。今度私もUPしてみます…だけど、これで
再び火が付いたらどうしょう?もう、誰も相手にしてくれないかもぉ〜😭😭😭
私はオークションで木グリを買ったのが再燃のきっかけになった気がします。ああ恐ろしい……けど楽しいんですよね!
我が家にも普通のABSモデル(2インチ)がありますがボロボロです。S&W M19と比べると357マグを常用出来る肉厚さ、割り切ったリアサイト、ハンマーを打ち付けても絶対暴発しない安全機構と、コルトの質実剛健さが感じられます。
エジェクターシュラウドのないモデルも魅力的です。
中学生の頃に「ダーティハリー」を観てコクサイのM29を買いました(買ってもらった?)が、手が小さいぼくではグリップを握り込めないし、プラではバレルが軽くどうにも玩具っぽいのです。クリント・イーストウッドのように長身ではないのでショルダーホルスターも似合いませんw。
スナブノーズならGUN自体が小さいのでリアルっぽいです。ゴルゴ13やFBIもスナブノーズを使っていましたし、スナブノーズ&ヒップホルスターは如何にもプロの道具っぽくて格好良いです。
スーパーリアル…は知りませんでした。確かに落としたら割れそうです。壊されたら「いいよ、いいよ」じゃ済まなそうですが…。
往年の金属モデルガン(黒い物)も鋳物なので、落とすと割れてしまうと聞きます。居合に使う模擬刀もそうですが、鋳物で作らなければならないのでしょう。
マニアになればなるほどスナブノーズに惹かれ、オート全盛の今でもコレクションはリボルバー中心です。モデルガンも最近の製品の方が格段にクオリティーが高いのに、よくいじるのはMGCやコクサイの昔の製品なんですよね。たぶん、手作りの温かみを感じるからだと思います。
CAWのリバイバル版以外は全バリエーション揃ってるのでは⁉︎
PPCカスタムは知りませんでした!参りました!!