2016年の夏シーズン、テレビ朝日系列の木曜夜8時「木曜ミステリー」枠で全6話が放映された、テレ朝&東映の制作によるミステリードラマ。前年「土曜ワイド劇場」枠で放映された2時間ドラマの連ドラ化で、かつて二谷英明さんが主演された『特捜最前線』との繋がりはありません。
刑事ドラマじゃなくミステリードラマと書いたのは、主役の3人が捜査課の刑事ではなく、内勤の事務職員だから。
室町京子(高島礼子)は京都中央警察署の総務課勤務、一条弥生(宮崎美子)は広報課勤務、八坂美鈴(高畑淳子)は元刑事だけど今は食堂の嘱託職員。
そんな3人が定期的に署内食堂で「京都府警女子会」という名目の井戸端会議を開き、署内の噂話や内部情報を持ち寄って事件を解決に導くという、変化球の謎解き物。
そうなると地味な人情系の話にならざるを得ないんだけど、テレビ朝日クオリティーに加えてこれだけの芸達者が揃うと、それなりに楽しめちゃうんですよね。
キャラクターや掛け合いが面白いと謎解きにも退屈しないし、演技が素晴らしいと人情話でも素直に泣けます。特に初回はメインゲストが渡辺えりさんで、高畑淳子さんとの号泣合戦には私も釣られて泣きましたw
刑事課課長の渡辺いっけいさん、総務課課長の飯田基祐さん、広報課課長の相島一之さんと、各部署の上司たちも芸達者ばかりで鉄壁の布陣。
なのに本作は、ちょうど放映時期に高畑さんちのバカ息子と、高島さんちのバカ旦那がスキャンダルを起こしたせいで「呪われた番組」みたいに云われ、視聴率も奮わずシリーズ化には至りませんでした。せっかく面白かったのに勿体ないことです。
脇の下&美脚ショットは捜査課の紅一点=神崎刑事を演じられた、近野成美さん。元はアイドルユニット「フルーツポンチ」のメンバーで、女優業も2004年から続けておられる若きベテラン。2008年の『シバトラ/童顔刑事・柴田竹虎』でも婦警を演じ、ご本家『特捜最前線』の復活スペシャル(2012)にも出演されてます。
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