☆第22話『雪原の大追跡/大統領令嬢に危機迫る!』
(1979.1.8.OA/脚本=山浦弘靖&井上梅次/監督=井上梅次)
今回は北海道ロケでスキーアクションが展開されるお正月スペシャル。イスマル連邦共和国からお忍びで日本を訪れた大統領令嬢=アニタとして、日本初のグラビアアイドルと云われるアグネス・ラムさんがご登場、空港特捜部の海原刑事(高岡健二)と『ローマの休日』的ロマンスをキュートに演じてくれます。
アニタはテロ集団に命を狙われており、浅原警視正(神山 繁)からの極秘指令により身分を隠してアニタをガードする海原と薮下警部(田中邦衛)が、イスマル連邦国のSPたちを敵だと勘違いして格闘しちゃう等のお約束もこなしつつ、スキーアクションって事で映画『女王陛下の007』を意識したであろう演出も随所に見られます。
もちろんアグネスの歌も聴けるし、海原=高岡健二さんがなぜかアリスの『チャンピオン』を2コーラスもぐだぐだ唄い続ける拷問チックな余興もあり、スキー初体験って設定の薮下=田中邦衛さんが青大将よろしくズッコケ芸を披露される等、お正月らしい楽しさ満載の一編。
応援に駆けつけた立野(岡本富士太)&神坂(片平なぎさ)もロケに加わりますが、重鎮の加賀チーフ(鶴田浩二)と、掛け持ち出演で忙しい鯉沼(中村雅俊)は残念ながら空港でお留守番。全員が雪山へ行っちゃったら『大空港』じゃなくなるもんで仕方ありませんw
アグネス・ラムさんは当時22歳。ハワイ生まれで父親は中国系アメリカ人。地元で日本のコーディネーターにスカウトされ、ハワイからの「通い」を条件にモデルデビュー。数々のテレビCMと雑誌グラビアで人気を博し、前述の通り「グラビアアイドル」の先駆者として大活躍。NHK『紅白歌合戦』にまで複数回(応援ゲストとして)登場されてますから、昭和世代なら知らない人はいないかも?
あどけないお顔立ちにボインぼよよ~ん!が絶妙なアンバランスのエロチシズムを生み、現在でも我々の色んな部分をホット&ホットにしてくれる、まさにグラビア界のパイオニアと呼ぶべき存在。
Wikipediaによるとテレビドラマへのご出演はこの『大空港』第22話と、同年放映の『鉄道公安官』第16話のみ。後者での役名はトロンガ王国の「アグネス王女」ってことで、多分そちらでも『ローマの休日』的ロマンスが描かれたものと思われますw
そうして同じプロットが繰り返し再利用されてる事実は、オリジナルが如何に優れた作品であるかを物語ってます。オードリー・ヘップバーンありきで語られがちな『ローマの休日』だけど、ロマンス、コメディ、サスペンス、アクションと娯楽の全てがバランス良く揃ったこの大傑作を、もし万が一まだ観てない方がおられるとしたら、死ぬまでに観なきゃいけない映画リストに加えておくことを強くオススメします。
いやあラムさん、お久しぶりです。その節はなにかとお世話になりました。というか、お世話になりっぱなしでどうもこりゃまた・・・。また、お世話になろうかしら。
・・・それはそれとして。
今月の「キネマ旬報(4月上旬号)」を読んでると、ハリソン君にとってはこれ、吉報だよなあと思われる記事が載ってました。ハリソン君のことですから、もうご存知かもしれませんが、万に一つのこともありますので、お知らせする次第です。
・・・お読みになりました?127ページ。
読んでおられず、かつ本屋に行くお時間もないようでしたら、私、僭越ながら速攻、記事をそのまんまこちらに入力させていただきます。
#何しろ最近、時間は有り余ってますので。
#お知らせしてみたら、「とっくの昔に知ってましたよそれくらい。見くびらないでいただきたいもんですな!」ということになったら、お詫びのしようもないのですが。
思わせぶりするつもりは毛頭ないのですが、来年公開予定のハリソン・フォード氏の新作について書かれた記事のことです。
そこから更に新しい情報、あるいはインディ以外の新作についての情報は知らないので、もしそうなら是非教えてください!
ハリソン君のハリソン愛を見くびっていたわけでは決してなく・・。大変失礼いたしました。
ハリソンにとっては確実に最後の『インディ』になるでしょうから、素晴らしい出来で有終の美を飾ってくれるものと信じてます。
問題は、その後を誰が継ぐか?ですよね。前作の息子役は演技は上手いのかも知れないけどアクションヒーローがサマになるとは到底思えず、見事に引き継ぎを失敗してましたから、今度こそインディ二世に相応しい役者を選んで欲しいものです。
ちょこちょこ出てて変化の過程も見せて来られたなら良いと思うのですが、今まで出てられないなら最後までその姿勢を貫いて欲しいと個人的には思います。山口百恵さんの現在とかも見たくないですからね。