こちらは2年振りのシーズン2ってことで、長寿シリーズとして定着するか否かは今回の成績次第かも知れません。2020年夏、テレビ朝日系列の木曜夜9時「木曜ドラマ」枠でスタートした、大森美香 脚本によるミステリードラマ。
警視庁捜査一課・特命捜査対策室第6係(文書解読係)に所属する刑事たちが、殺人現場に残されたダイイング・メッセージ等の文書を手掛かりに事件の謎を解いていきます。
しかし昨今の刑事ドラマの9割以上は、そのテの文書なり記号なりから謎を解いてる気がするので、内容に目新しさは感じません。
それでも『刑事7人』よりはよっぽど見所あるように思えるのは、刑事たちがちゃんと人間扱いされてるから。特に主人公が辛気くさい捜査ロボットじゃなく、表情豊かな可愛い女の子であるのは何より重要なポイントです。
朝ドラ『あさが来た』で波瑠さんを本格ブレイクさせた大森美香さんの脚本だけあって、主人公「ホルス」こと矢代朋には彼女の魅力が余すことなく詰まってます。体育会ノリの熱血新米刑事っていう設定は『太陽にほえろ!』をも彷彿させて実に私好みです。
そしてホルス刑事にリモートで指示を与える相棒「倉庫番の魔女」こと鳴海理沙(鈴木京香)の、対人恐怖症的な設定にも人間味が感じられます。
同じような謎解きゲームでも、ロボットがやるのと人間がやるのとじゃ全然違います。謎解きが大好きな人は逆に『刑事7人』の方がムダが無くて観易いのかも知れません。けどゲームに全く興味が無い私は、人間ならではの面白さを感じさせてくれる『未解決の女』の方が断然いいです。
まぁ、窓際部署の主人公たちをバカにしたり目の敵にする捜査一課の連中とか、もうすっかり見飽きてムダとしか思えない描写も多いんだけど、それも含めて人間味なんだと思えばまだ楽しめます。芸達者なキャストが揃ってますからね。
室長の沢村一樹さんや主任の遠藤憲一さんは続投、係長の高田純次さんが初回をもって降板され、'19年春の単発スペシャルでゲスト出演された谷原章介さんが新係長に就任。ほか、工藤阿須加、山内圭哉、皆川猿時etc…といったレギュラーキャスト陣。
しかし『刑事7人』よりはマシと言うだけで、基本は謎解きゲームの繰り返しですから、私がこれを毎週観ることは有り得ません。ただ、新加入の谷原章介さんは好きな俳優さんなので、どんな化学反応を起こしてくれるか、あと2話ぐらいは観てみようと思ってます。
セクシーショットは初回ゲストで『MIU404』にも出演中の黒川智花さんです。
似たり寄ったりの刑事ドラマが多いなかMIU404は飛び抜けて面白いです。野木ワールド恐るべしです。
沢村一樹さんや遠藤憲一さんの刑事役はもうお腹いっぱいですよねw 波瑠さんも谷原章介さんもかなりやっておられるし、『未解決の女』はさしずめ刑事役オールスターズみたいになって来ました。それで内容が謎解きゲームの繰り返しでは勿体無いですよね。