ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「木村理恵 in 太陽にほえろ!'78」

2020-02-12 22:20:26 | 刑事ドラマ'70年代










 
木村理恵さんの女優デビューは1973年、フジテレビ系列でフォーリーブスや大竹しのぶさんが出ておられた連ドラ『ボクは女学生』で、監督は『太陽にほえろ!』でアッコの卒業エピソードとなる#322も撮られた児玉進さん。

ヌード&濡れ場が話題になった主演作『暗室』('83) などの映画や舞台、バラエティー番組にも出演されてますが、主戦場はTVドラマ。

その中でも『太陽にほえろ!』の三代目マスコットガール「アッコ」こと矢島明子役は、その出演期間('75~'78)が番組の全盛期と丸かぶりしてることもあり、間違いなく最も世間に認知された役で、もはや代表作を通り越して理恵さんの分身と言っても過言じゃないかも知れません。

歴代マスコットガールの中でも理恵さんの演技力はずば抜けており、出番は少なくても確実に作品のクオリティーを底上げし、視聴率アップにも貢献されてたんじゃないでしょうか?

『太陽~』だけに限らず、昭和の刑事ドラマに数多おられた内勤員の中でも、人気ナンバーワンは間違いなくアッコでしょう。と言うより、刑事ドラマの「お茶くみ」で誰が印象に残ってるか尋ねられて、多くの人が顔と名前を思い浮かべるのは、たぶんアッコしかいないんじゃないかと思います。

それだけ強く印象に残ったことは、女優・木村理恵さんにとってはマイナス面も少なからずあったかも知れません。『太陽~』以外にもたくさん出演作があるのに、どこへ行っても「アッコ」と呼ばれたりするジレンマは長寿番組、人気番組ならではの「あるある」で、山さんやゴリさんたちも大いに悩まされた事でしょう。

何はともあれ、#322は長さん編でありながらアッコの最終回っていう印象の方が強く、ゲストの結城しのぶさんはちょっと気の毒だったかも知れません。

それだけ、木村理恵さんの存在は大きかった。藤堂チームのコワモテ刑事たちの切ない表情にも、それが如実に表れてましたね。
 

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『太陽にほえろ!』#322

2020-02-11 22:22:13 | 刑事ドラマ'70年代










 
☆第322話『誤射』(1978.9.29.OA/脚本=小川 英&うど・ふみこ/監督=児玉 進)

長さん(下川辰平)が銀行強盗犯(信実恭介)を撃ったら人質(結城しのぶ)に当たっちゃった!という、後に恒例化する「長さんが射撃絡みで失態を犯し、刑事を辞めようとする話」の代表的な一編。

だけど実は長さんが的を外したワケじゃなくて、撃った瞬間に人質が自ら動いたのが本当の原因。

彼女は自殺するつもりでわざと動いたんだけど、その事実を明かそうとしない。生き残ってしまった以上、ろくでなしの兄(金子研三)が作った多額の借金を返さねばならず、警察から慰謝料をふんだくりたい兄に口止めされてるのでした。

けど、長さんがマスコミから袋叩きにされ、刑事を辞めるしかない状況に追い込まれても、一言の弁解もしてないという事実を知って、彼女の心は大きく動きます。人質が自ら動いたことを証明さえすれば、長さんは何の責任も負わずに済むのに!

結末はわざわざ書くまでもありません。どんな理由があろうとも、自分がやったことの責任は最後まで自分で負う。そんな長さんの生きざまを見て、彼女も心を入れ替えるワケです。

……っていうのが本筋なんだけど、このエピソードは他にもいくつかトピックスがあります。まず最大のトピックは、三代目マスコットガールのアッコ(木村理恵)が番組を卒業しちゃうこと。

祖母が亡くなり、実家が営む旅館を手伝うことになったという事情で、ボス(石原裕次郎)に退職願を提出したその日に、たまたま立ち寄った銀行で上記の事件に巻き込まれます。

けれど粗筋を読んで頂ければお分かりのように、このストーリーは別にアッコがいなくても成立しちゃいますから、後から無理やり組み入れた感は否めません。

人質が撃たれた直後、今度はアッコを盾にして犯人が逃走する→民間人を撃っても同僚は撃たない長さんはけしからん!ってことでマスコミの炎上ネタにされちゃう=作劇上の意味は一応あるんだけど、それが余計に取って付けた感を倍増させてる気もします。

でも多分、創り手は承知の上なんですよね。約3年も休まず勤めてくれた木村理恵さんへの餞として、無理にでもアッコの見せ場を作りたかった。愛あればこその不自然さなんだろうと思います。

この場面にはもう1つ見所があって、それはどさくさに紛れて人質=結城しのぶさんのおっぱいを触る長さんと、アッコのおっぱいを触る犯人役の信実恭介さんw(画像参照) 強盗シーンの醍醐味ですw

トピックはまだあります。それは着脱式のパトライトが『太陽にほえろ!』に初めて登場したこと。他の番組じゃ1年以上前から使われてたのに、こちらは随分と遅い登場でした。

最初にゴリさん(竜 雷太)が使い、次に長さんが使う際にはパトライトをわざわざアップで見せ、ボン(宮内 淳)に到っては多部未華子さんの真似をしてw、意味もなく箱乗りしながら装着してました。

DVDのオーディオコメンタリーで、これを最初にやったのはジーパン(松田優作)だと宮内淳さんが仰ってたけど、勿論それは勘違い。たぶん『大都会 PART II 』で徳吉刑事(優作さん)がやってたのと記憶がゴッチャになってるんでしょう。

それともう1つ、ボス=石原裕次郎さんの真っ黒なお顔もトピックですw 9月の放映ですから撮影は8月頃、たぶん夏休みでまたハワイへ行かれたんでしょう。

そんな黒人みたいな顔のボスが、射撃練習場でわざと的を外し、長さんを励ます場面もトピックかも知れません。立会人を務めた警官が「藤堂係長みたいな名手が的を外すなんて!」ってことで驚くんだけど、ボスは長さんがいなくなった後でもう1回連射し、弾丸6発で綺麗な直線を描くという神技をわざわざ披露するんですよねw

このシーンでもオーディオコメンタリーで宮内さんが「カッコ良すぎる!」「ずるい!」「わざわざ見せなくても!」などと愚痴っておられたけど、おっしゃる通りですw なにもそこまで見せなくたって、ボスがわざと的を外したことくらい大方の視聴者は察すると思うんだけど、それでも念入りにフォローしなくちゃいけないのがテレビというメディアなんですよね。

ボスが命中精度の高い6インチの銃で的を外し、逆に一番命中精度の低い2インチの銃で神技を見せるっていうのがまた、実に芸が細かい!w

あと、ここで使われた拳銃=COLTトルーパーMk―lll の6インチ(スコッチ、ロッキーが後に愛用)がたぶん『太陽』初登場であったことも、マニア的にはトピックの1つかも知れません。

前回レビューの#320と、大女優=岡田嘉子さんを迎えた#321は共に豪華ゲストで、次回#323と#324は北海道ロケの超大作。'78年秋の改編期スペシャル月間ってことで、この#322も見どころ満載のエピソードでした。
 

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『太陽にほえろ!』#320

2020-02-10 20:00:20 | 刑事ドラマ'70年代










 
☆第320話『翔べないカナリア』

(1978.9.15.OA/脚本=小川 英&塩田千種/監督=木下 亮)

通常『太陽にほえろ!』は事件発生から順を追って捜査過程を見せていくスタンダードな見せ方なんだけど、本エピソードはいきなりロッキー(木之元 亮)が顔を毛むくじゃらにして人探しをする場面からスタート。

BGMもやけに少なめで、静かに淡々と話が進んでいくもんだから、当時中学生になったばかりだった私はさぞや退屈しながら観ただろうと思いますw でも大人になった今あらためて観ると、これはズッシリと胸に来ますね。

ロッキーが顔を毛むくじゃらにして探す人物は、いつもカナリアを肩に乗せて町の人々から「カナリアのシンさん」と呼ばれ、2年前に忽然と姿を消して以来ずっと行方不明の立花伸介(米倉斉加年)という中年男。

ちょっと前にロッキーが公金横領罪で逮捕しようとした宮本というサラリーマンが逃走中に事故死したんだけど、その宮本が麻薬中毒者だったことが判明し、彼に麻薬を売ったのがどうやらシンさんらしいのでした。

で、かつてシンさんがよく通ったスナック「ルナ」のマスター(橋爪 功)が、最近シンさんを町で見掛けたと証言。ロッキーはシンさんの友達を装って詳しい話を聞こうとするんだけど、そこにミツエという若い女(土部 歩)が飛び込んで来ます。

「シンさんが帰って来たの!? 今どこにいるか教えて!」

その様子から単なる知り合いとは思えないミツエに、ロッキーはやはり正体を隠して近づくんだけど、彼女は「こんな毛むくじゃらがシンさんの友達なワケがない!」と言って信用しません。うっかり信じたら食糧にされちゃうと思ったんでしょう。

それでもロッキーは、顔を毛むくじゃらにしてミツエに食い下がります。思ったとおり、ミツエはシンさんが現れそうな場所をよく知っており、お陰でいきつけの小鳥屋さんも判明しました。

が、店主(今福正雄)はシンさんが目撃されたと聞いても「そりゃ何かの見間違いだよ」と言って涼しい顔。その確信ぶりに違和感を覚えながら、顔が涼しくないロッキーはそれ以上追及できずにいるのでした。

一方、山さん(露口 茂)は元暴力団の幹部で、立花を売人として操ってた武藤老人(宮口精二)をマーク。折しも武藤の自宅が賊に荒らされる事件が発生し、その現場にカナリアの羽根が落ちていたことから、藤堂チームはシンさんが麻薬を盗みに入ったと睨んで捜査を進めます。

けれど、町の人々から話を聞けば聞くほど、シンさんの人柄は麻薬を売りさばくような悪魔とは程遠く、「あの男と話をしてると、みんな他人への優しさを取り戻すんだよ」とまで言う人もいて、混乱したロッキーはますます顔が毛むくじゃらになります。

「この町のカナリアのシンさんは、まるで立花伸介とは別人のような気がするんです。人が好くて親切で……」

そんなロッキーに、ボス(石原裕次郎)は「噂に惑わされるな」とゲキを飛ばします。そりゃそうです。俺様は麻薬を売りさばく悪魔だぞ参ったか?なんて自己紹介して回るようなヤツはいないのです。

さて、武藤宅に侵入した容疑者として、村上というかつてシンさんと同じように武藤に使われてたチンピラが浮かぶんだけど、そいつが他殺死体で発見され、その現場にもカナリアの羽根が落ちてたもんだから、シンさんの容疑はますます濃くなります。

けど、カナリアのシンさんが殺人まで犯すとはどうしても思えないロッキーは、今度は自分が刑事であることを隠さず、ミツエにアタックします。その気持ちが通じたのか、彼女はようやく重い口を開くのでした。

鹿児島から独りで上京するも東京に馴染めず、死に場所を探して町をさ迷うミツエに声を掛けて来たのが、肩にカナリアを乗せたシンさんだった。

シンさんは、そのカナリアを公園で拾ったんだと言いました。

「逃げないの?」

「逃げたくても飛べないんだ。可哀想に、羽根を切られて…… 可愛がってくれるなら、あげてもいいよ?」

「ダメ、私……自分一人でもちゃんとやっていけないのに……」

「誰だってそうだよ」

「え?」

「誰だって、このカナリアと大して違いは無いんだよ。逃げたくたって、逃げ場はない……跳びたくても、跳べない……少しずつしか歩けない……みんなおんなじだ。みんな哀しいんだよ」

そんなシンさんの言葉には、当時よりも今の若者たちにこそ響く何かがあるかも知れません。

それから何日も一緒にいて話を聞いてくれたシンさんは、ミツエにとって生まれて初めての、本当の意味で友達と言える存在でした。

「友達って、本当にいるんだなって……わたし初めて思った……だから今まで生きて来れた」

ロッキーは、ますます分からなくなります。果たして本当のシンさんは天使なのか、それとも悪魔なのか?

その答えを知りたいロッキーは再び小鳥屋を訪ねますが、店主は相変わらず「いくら探しても無駄だから諦めなさい」と涼しい顔。殺人容疑が懸かってることを告げても「あいつが人殺しなんかするワケない」と信じて疑いません。

なぜそう断言できるのか? あらためて強い違和感を覚えたロッキーは、小鳥屋を張り込みます。すると独りで暮らしてる筈の店主が、2人分の食事を出前で取り寄せたもんだから驚いた! もしかしたらこの店には!?

いよいよロッキーは顔じゅう毛だらけにして店の2階に踏み込みます。そこにいたのは、壁を見つめてただボ~っと座ってる、ゾンビみたいな姿のシンさんだった!

かつて暴力団から栄養剤だと騙されクスリ浸けにされ、麻薬を買う金を稼ぐために売人をせざるを得なかったシンさんは2年前、警察に追われてこの店に逃げ込んだ。店主は彼を匿い、部屋に監禁してヤク抜きさせたんだけど、すでに麻薬で侵された脳は元に戻らなかった。

ボーゼンとするロッキーに店主は言います。

「カナリアのシンさんは死んだんだ……みんなに夢を与えて、2年前に死んだんだ。そう思ってくれんかね、刑事さん?」

もはや廃人状態のシンさんに、窃盗や殺人が犯せる筈がありません。彼に罪をなすりつけようと細工した真犯人がどこかにいる。ボスは言います。

「そいつは多分、立花伸介を最近見たと嘘をついたヤツだ」

そう、橋爪功さんが演じるスナックのマスターが、単なる目撃者のままで終わるワケがありません。もちろん『七人の侍』の宮口精二さんが演じる武藤老人が黒幕で、全ては麻薬ルートを発覚させないための策略なのでした。

そんなワケで、事件は無事解決。だけどロッキーは、カナリアのシンさんの悲惨な末路を、ミツエに告げることを躊躇います。

「教えて、お願い。教えてくれなきゃ私、いつまでもシンさんを待ってなきゃなんないのよ。一生シンさんを探さなきゃなんないのよ!」

「……どうしても知りたいのか?」

その後の顛末を具体的には見せず、無言で小鳥屋から去っていくロッキーとミツエ、その後ろ姿を見つめる店主の表情だけで悟らせる脚本&演出が素晴らしいです。時に多くを語りすぎるBGMも今回はほとんど使用せず、モーツァルトの静かなピアノソナタをワンポイント的に使っただけ。それがまた切なさを倍増させてます。

けど、『太陽にほえろ!』は希望のドラマです。単なる悲劇だけで終わることは絶対ありません。

「大丈夫です、私。もう、カナリアのシンさんだけが友達だなんて思わない」

そう言ってミツエは、ロッキーに初めて笑顔を見せます。最後まで真剣に向き合ってくれた彼に、ミツエは天使のシンさんと通じるものを感じたのかも知れません。

ロッキーはロッキーで、シンさんとミツエから大事なことを学んだようで、ボスにラストシーンでこう言いました。

「俺も結局、跳べないカナリアなんだなって、そう思ったんです。跳べないカナリアだから、みんな助け合わなきゃいけないんだって」

確かに1年経ってもなかなか人気が出ないロッキー刑事は、跳べないカナリアそのものかも知れませんw

それにしてもめちゃくちゃ怖い話です。シンさんは本当に優しい人だったからこそ悪党につけ入られ、骨の髄までしゃぶり尽くされたワケで、反社会勢力と違法薬物の恐ろしさがダイレクトに伝わって来ます。のりピーやエリカ様はもっと早く生まれてこれを観るべきでした。

米倉斉加年さん、橋爪功さん、宮口精二さん、今福正雄さんと、ゲスト陣がまた名優揃いで迫力倍増、当時の『太陽にほえろ!』の無敵ぶりがキャスティングからも伺えます。

ミツエに扮した土部歩(はにべ あゆみ)さんは当時27歳。「劇団民藝」に所属し、後に「劇団四季」そして「東京乾電池」にも所属され、舞台を中心に現在も活躍中の本格女優さん。

テレビドラマへのご出演は日テレ『俺たちの朝』、NHK『なっちゃんの写真館』『雲』、TBS『花嫁の父』ぐらいしかプロフィールに記されておらず、刑事ドラマへのゲスト出演は恐らく本作が唯一。これまた貴重なフィルムと言えましょう。
 

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『仮面ライダーアギト』#03~#04

2020-02-09 00:00:24 | 特撮ヒーロー










 
オシリーナこと秋山莉奈さんが演じられたのは、仮面ライダーアギトに変身する主人公=津上翔一(賀集利樹)が居候する美杉家で暮らす女子高生=風谷真魚。

翔一がアギトであることにいち早く気づくも、以前と変わらず接して精神的に支えていく真魚は、まさにミューズと呼ぶべき存在。超能力の持ち主でもあるらしく、そのせいで敵のターゲットにされたり等の受難も味わうようです。

家主の美杉義彦(升毅)は大学で教鞭を執る心理学教授で、奥さんは長期海外出張中。幼い息子(田辺季正)と二人暮らしのところに両親を亡くした姪っ子の真魚を引き取り、さらに浜辺に打ち上げられた記憶喪失の青年まで居候させちゃう、人格者というよりは度が過ぎたお人好し。劇場版ではさらにもう1人居候が増えるんだそうですw

そしてパワードスーツを装着して仮面ライダーG3になる警視庁の特務刑事=氷川誠が要潤さんで、彼に指令を下すG3ユニットのリーダー=小沢澄子警部を演じられたのが、インディーズバンド「藤田」のボーカリストでもある藤田瞳子さん。

いくらパワードスーツに守られてるとは言え、普通の人間である氷川刑事が文字通り正体不明の「アンノウン」たちに単身で戦いを挑むのは無謀としか言いようなく(実際、毎回フルボッコにされ死にかけてる!)、向かって行く人も行く人だけど、行かせる人も行かせる人で正気の沙汰じゃない。

だからこそ、この2人には並外れて固い絆を感じるし、その覚悟の決め方がとてもカッコいいと思います。

前回の記事で「登場の仕方だけはカッコいい」って書きましたけど、そうじゃなくてG3が不様にやられちゃうからこそ、それでもまた次の敵が現れたら迷わず立ち向かうからこそカッコいいんですよね。いやホント、G3最高!

そして仮面ライダーギルスに変身する大学生=葦原涼に友井雄亮さんが扮するほか、滝沢涼子、山崎潤、柴田明良、田口主将、羽緒レイ、菊池隆則、諏訪太朗、中屋敷哲也、笠間あゆみ、平岩紙、森脇英理子etc…といったキャスト陣が絡んでいきます。

ゲスト陣には子役時代の神木隆之介くんや、まだ赤ちゃんだった八木優希ちゃん(!)も含まれてます。そう、放映時からもう20年近く経ってるワケで、要潤さんも升毅さんもみんなお若いです。

オシリーナも今やマミーですからね。若き日のお母さんが『仮面ライダー』のヒロインだなんて、子供にとってそれ以上の自慢があるでしょうか?
 

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『仮面ライダーアギト』#01~#02

2020-02-08 00:25:07 | 特撮ヒーロー









 
2001年の1月から翌年1月まで、テレビ朝日系列の日曜朝8時枠で全51話が放映された、テレ朝&東映&ASATSU-DKの制作による特撮ヒーロードラマ。オシリーナこと秋山莉奈さんがヒロイン=風谷真魚を演じておられます。

仮面ライダー30周年記念番組で、平成ライダーシリーズの第2弾。平成以降の『仮面ライダー』ではトップの平均視聴率を誇り、シリーズの基礎を固めた作品とも云われてます。

最初から3人の仮面ライダーが存在するのがトピックで、仮面ライダーアギトに変身する記憶喪失の青年=津上翔一を賀集利樹さん、警視庁が開発したアンノウン(怪人)撃墜用パワードスーツを装着して仮面ライダーG3になる特務刑事=氷川誠を要潤さん、そしてどうやら自分では望まずして仮面ライダーギルスになってしまうらしい大学生=葦原涼を友井雄亮さんがそれぞれ演じておられます。

私は断然、生身の刑事がパワードスーツを着用しただけの仮面ライダーG3に強く惹かれました。パトカー仕様のトレーラー内でアイアンマン的なプロセスを踏んでスーツを装着し、ポリス仕様マシンで颯爽と飛び出していく、その登場の仕方がとにかくカッコいい!

……いや、登場の仕方「だけ」はカッコいい、と言い換えた方がしっくり来ますw 颯爽と出動して、アンノウンに立ち向かうまでのプロセスは歴代ライダーの中でもトップクラスにカッコいいのに、いざ闘い始めたらメチャクチャ弱いんですよねw

その後から登場する主役=アギトの強さを引き立てる役回りで、第3話じゃそのアギトにまでフルボッコにされちゃう始末w

昭和ライダーに例えるとシリーズ第2作『仮面ライダーV3』に登場したライダーマンみたいな存在で、そう言えばこの『~アギト』も平成シリーズ第2作ってことで『~V3』を意識してたそうです。

けど『~V3』には時代劇の斬られ役みたいな戦闘員たちがいましたから、ライダーマンにもそいつらを蹴散らす見せ場があったはず。対して平成シリーズには戦闘員が存在しないもんで、G3が敵を倒す場面が(第3話まで観る限りだと)皆無なんですよねw

要潤さんがまた、カッコいいのにヘタレな(ヘタレなのにカッコいい)キャラが妙にハマっちゃうw 今でもそういう役どころが多いですよねw

けど、その弱さにこそ私は惹かれてるのかも知れません。キャストの中で要さんだけが飛び抜けてメジャーになられたのも、もしかしたらG3の弱さが女性視聴者たちをキュンキュンさせたから、とも考えられます。

そんな3人それぞれの活躍が並行して描かれ、時に交わり、対立もしつつ最後には共闘する熱い展開が待ってるんだろうと思います。

G3以外のライダー2人に関しては不明点が多く(何しろ片や記憶喪失、片や無理やり変身させられてる)、そうして謎で引っ張る作劇を私はあまり好まないんだけど、1年間というロングスパンを考えるとそうせざるを得ない事情もよく解ります。

私としてはG3がどんどん強くなって格好良くなる展開を期待するんだけど、Wikipediaによるとどうやら最後まで弱いままみたいですw さすが要さん!w
 

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