屯田物語

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詩集「琴しぐれ」夕愁白嶺 <四月の故郷>

2021年10月03日 | 琴しぐれ
<四月の故郷>

新設の宴はうれしきや
鎌取り始め土の香に
酔へる四月の今は春
かぐわし若菜 新草の
田畑に芽吹き広がりて
黄緑しみるよ初々と

いま故郷は鹿の子地の
色なす頃となりにけり
雪片流るる石狩川
その川岸は若緑
土筆 蒲公英萌え出でて
童女は摘む髪さしに

雪肌汗ばむ故郷は
四月の日和りたゆたいて
水気陽炎起ちゆらぐ
軒をかすめる南風に
尾根の下の滴つ音を
春告げ鳥の鳴き音とぞ

車路 端路なめらぎて
来にけり街路樹や
新下騎の音の鳴り始め
自転車の横ぎるはずみめに
四条あたりを歩み行く
素足に軽き薄れ微風


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